原子力規制委員会の浜岡原発の現地調査が始まる 3,4号機の再稼働申請に対する審査

再稼働に向けた新たな動きです。原子力規制委員会による中部電力浜岡原子力発電所の現地調査が25日から始まりました。

7年ぶりに現地調査に入ったのは、原子力規制委員会の石渡明委員のほか原子力規制庁のメンバーです。

中部電力は浜岡原発3、4号機について2014年から再稼働申請中で、新規制基準に基づいた厳しい審査が続いています。

一方、中部電力は3月想定される津波の高さを、従来よりも2.5m高い25.2mに見直していて、今後原子力規制庁に正式に認められれば、防波壁のさらなるかさ上げなどの対策を検討することになります。

片山真人リポアナウンサー
「木の箱に入っているのは原発周辺の地層の土です。貝などの堆積物を調べれば、過去どれくらいの高さの津波がきたかわかるということです」

原子力規制委員会が地層の津波堆積物の調査をするのは今回が初めてで、ボーリングで採取した39地点の地層の状態を中部電力の説明を受けながら、入念に確認していました。

原子力規制委員会・石渡明委員
「厚い所で1メートルくらいある。もしそれが本当に津波堆積物だとしたらこれは大変な事になる。そういう問題意識を持って我々は来ている」

原子力規制委員会の現地調査は26日も行われます。

© 静岡朝日テレビ