小説『もう明日が待っている』を発表した鈴木おさむによる 『最初で最後のSMAP特集』

「おとなりさん」(文化放送)「おさむレコーズ」、3月27日のテーマは「最初で最後のSMAP特集」。本日、SMAPをモチーフにした小説『もう明日が待っている』を発売した鈴木おさむが選曲してSMAPの魅力を語る。

SMAP「夜空ノムコウ」

鈴木おさむ「小説『もう明日が待っている』にも書いてますが、1997年の大晦日に『SMAP×SMAP』のカウントダウン番組をやることになりました。そのとき中居正広くんは『紅白歌合戦』の司会でスタジオにいなくて、一番最後に『夜空ノムコウ』を歌うことになっていたんですが、中居くんを乗せたバイクが遅れちゃって。間に合わないので4人で歌いだします。“もう無理だね”と思ってたら、曲の間奏でバイクが着いて、最後5人で歌えるって奇跡が起こりました」

坂口愛美アナ「間奏で到着するってタイミングもすごいですよね!」

鈴木「その裏側の話も小説で書きましたが、彼らが奇跡を起こし始めたのはここからだと思ってます」

坂口アナ「おさむさんよく仰ってますよね。“SMAPは奇跡を起こせる力があるから、奇跡の余白を残しておく”って」

鈴木「そうそう! 普通だったら計算してやりますけど、裏側では“間に合わないじゃないか!!”って怒号ですよ。“この構成つくったの誰だ!!”って怒ってるんですけど、本当に良いタイミングで着いて歌いだす演出みたいで。“全部わざとでしょ?”ってよく言われるんですけど、本当にそんなことないんです」

坂口アナ「『夜空ノムコウ』教科書に載ってました!」

鈴木「今回の小説のタイトル『もう明日が待っている』は、『夜空ノムコウ』の一節から取らせてもらって。この小説めくるとすぐにある文字が出てくるんですけど…この小説の著者印税は能登半島地震の義援金に全額募金させていただきます。SMAP関連の小説を書くとき、これでお金を受け取りたくないこと以上に、『SMAP×SMAP』って東日本大震災が起きてから最終回まで募金告知をずっと入れていて、もし番組が続いていたら能登半島地震の義援金の募金告知をやってたと思うので。そういうところも含めて、この本が僕のなかでの『SMAP×SMAP』の本当の最終回かと思っています」

SMAP「世界に一つだけの花」

鈴木「最後の最後はね、実は僕この曲をかけることを色んな所で避けてきたんですけど、今日はあえて。小説『もう明日が待っている』の表紙も、編集部の人が5色の花みたいなものにしてくれて」

そして『世界に一つだけの花』を聞いた坂口アナが号泣

坂口アナ「今日が最終回だからじゃないです」

鈴木「なんで泣いてるんですか?」

坂口アナ「おさむさんの『もう明日が待っている』を読んでからのSMAP特集で、ずっと我慢してたけど、もうSMAPいないんですもんね?」

鈴木「そうですけど、僕が放送作家を辞めることで番組にも“。”をつけて終われるのかな? と思っています。急に泣き出したんでびっくりしました(笑)」

坂口アナ「何事も永遠ってないんだな、と思って。SMAPだってそうじゃないですか!」

鈴木「僕も思いましたね。永遠って無いと思うからこそ、当り前じゃないと思わなきゃだめだと本当に思いました! ということで今日が『おさむレコーズ』」最終回!

坂口アナ「『最初で最後のSMAP特集』をお送りしました」

© 株式会社文化放送