制限速度54キロオーバーで九州自動車道を運転、係長級県職員を懲戒処分 鹿児島県

 鹿児島県は27日、県職員3人を3月に懲戒処分したと発表した。速度違反などした監査委員事務局の係長級職員を減給1カ月(10分の1)とし、いずれも出先機関に勤め、人身事故を起こした20代一般職員と速度違反の20代一般職員をそれぞれ戒告とした。

 2023年度の懲戒処分は21件(知事部局7件、各種委員会1件、教育委員会10件、県立病院局3件)で知事部局は直近10年で最多となる。坂元加奈子人事課長は「二度と起きないよう引き続き指導を徹底し、職員一同気を引き締めていく」と話した。

 監査委員事務局によると、係長級職員は22年12月、熊本県内の九州自動車道で制限速度を54キロ超えて自家用車を運転、免許取り消しとなった。違反前にも駐車違反や人身事故などを起こし、22年9月から30日間の免許停止処分を受けたが、報告しなかった。

 人事課によると、20代一般職員は23年6月、勤務中に公用車で曽於市内を運転中、対向のトラックに衝突。相手方に加療15日間の軽傷を負わせ、40万円の罰金刑を受けた。別の20代一般職員は22年12月、熊本県内の九州自動車道で制限速度を51キロ超えて自家用車を運転、90日間の免許停止処分を受けた。

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