【燃費のいい車とは?】ボディタイプ別燃費のいいおすすめの車12選! 燃費をよくする方法や選び方もご紹介

近年、ガソリン代の高騰は家計を圧迫する大きな問題となっています。そんな状況下で、燃費の良い車はますます注目を集めています。この記事では、燃費の良い車の選び方や、おすすめの車種をご紹介します。さらに、燃費を向上させる方法も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

燃費のいい車

燃費のいい車とは?

燃費のいい車には、主に2つの特徴があります。

それぞれの燃費がいい理由について説明します。

ハイブリッド車

ハイブリッド車とは、ガソリンエンジンとモーターの2つの動力を活用し、効率的に使い分けられる車のことです。

ハイブリッド車ではガソリンエンジンとモーターを効率的に使い分けることができます。モーターを使用して走行する際は、ガソリンを使わないため燃費が良くなります。

また、モーターは充電が不要で、ガソリンの燃焼エネルギーで充電されるため、節約にもなります。

「ガソリンからモーターを充電するので、燃費が悪くなるのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、エンジンの燃焼エネルギーは全てが走行に活用されているわけではなく、損失もあります。この損失をモーターの充電に活用することで、ハイブリッド車は燃費を向上させています。

二輪駆動車(2WD)

タイヤの2輪に動力が伝わり、走行する車を二輪駆動車と呼びます。

軽自動車から高級車まで、多くの車が2WDを採用しており、価格帯も安く燃費も良いです。

一方、四輪駆動車(4WD)は4輪全てに動力が伝わるため、雪道などの悪路走行にも強い特徴がありますが、その分部品が多く重量も重くなるため、燃費が悪くなります。

先にご紹介したハイブリッド車と2WDの組み合わせでは燃費が良くなります。

ただし、ハイブリッド車の中には、4WDを採用している車もあります。燃費の性能だけでなく、自分の使用環境に合わせて選ぶことをおすすめします。

燃費のいい車の選び方

燃費のいい車といっても種類はさまざまで、実際に車を探す際はカタログからチェックする方が多いのではないでしょうか?

しかし、燃費だけを見て選んでしまうと購入後に後悔してしまう可能性も考えられるため、燃費のいい車を選ぶ際に気を付けたいポイントを3つご紹介します。

使用環境に合わせたボディタイプ、ボディサイズを選ぶ

車を選ぶ際は、車が欲しい理由やどういうシーンで使うのかを明確にしてから選ぶようにしましょう。

例えば、日常の買い物やちょっとしたお出かけで使用するのであれば、燃費を優先した軽自動車がいいでしょう。

しかし、同居している家族が多い方やアウトドアが好きな方であれば、荷物や乗車人数が増える分、サイズの大きい車の中で燃費を考慮した車を選ぶ必要があります。

自身の使用環境を考え、ボディサイズやボディタイプを決めてから燃費のいい車を選ぶことをおすすめします。

普段の走行距離から適したエンジンタイプを選ぶ

普段の走行距離によっても、エンジンタイプの向き不向きがあります。

街中や坂道が多い場所など短距離移動が多い方には、ハイブリッド車がおすすめです。

反対に高速など長距離移動が多い方には、クリーンディーゼル車がおすすめです。

普段走行する環境から選ぶ

普段車を使用する環境は街中が多いのか、高速を使用する長距離移動が多いのかで選ぶ車は変わります。

街中で使用を考えている方は特にハイブリッド車がおすすめです。

信号や右左折が多い街中ではストップアンドゴーを繰り返すため、ここで燃費を稼ぐのがハイブリッド車だからです。

また、坂道ではモーターでアシストするため、ガソリンの消費を抑えられます。

一方、高速走行時はパワーが必要なためエンジンが常に作動し、モーターが活躍する場面が少ないです。

そのため、長距離の移動メインで使用する場合、ハイブリッド車では思ったより燃費がよくない可能性も十分考えられます。自分がほしい車と普段走行する環境をよく考えてから選びましょう。

燃費のいいおすすめ軽自動車3選

ここからは、燃費のいいおすすめの軽自動車をご紹介します。

スズキ アルト

スズキ アルト

アルトは、コンパクトなサイズ感で、軽自動車クラスの中で一番の低燃費を誇っています。

そのサイズは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,525mmでとてもコンパクト。丸みを帯びたデザインも相まって日常生活に馴染むなっています。

最新モデルでは、マイルドハイブリッドシステムが搭載され、燃費効率が圧倒的に向上しました。

そして、アルトのもう一つの魅力はなんといっても低価格であることです。

コストを抑えつつ、燃費のいい車に乗りたい方にはピッタリです。

スズキ ワゴンR

スズキ ワゴンR

ワゴンRは、全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,650mmで、ハイトワゴンと言われる少し背の高い軽自動車です。

アルトと同じくマイルドハイブリッドシステムが搭載され、全高1,550mm以上の軽ワゴンで、一番の燃費性能を誇ります。

ハイブリッド車に搭載されるモーターではアクセルを踏んだ瞬間から大きなトルクが得られるため、ストップアンドゴーの多い街乗りには特におすすめしたい車の一つです。

スズキ スペーシア

スズキ スペーシア

スペーシアは、全高1,700mm以上のスーパーハイトワゴンと呼ばれる人気の高いボディ形状を持つ軽自動車です。

サイズは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,785mmで、広々とした車内が特徴。天井が高く乗り降りもしやすいです。

また、スペーシアもマイルドハイブリッドシステムが搭載されており、全高1,700mm以上のスーパーハイトワゴンで一番の燃費性能を誇っています。

燃費のいいおすすめ国産ミニバン3選

ファミリー層に人気の国産ミニバンから、燃費のいい車をご紹介します。

トヨタ シエンタ

トヨタ シエンタ

シエンタは、全長4,260mm×全幅1,695mm×全高1,695mmと比較的コンパクトなミニバンです。運転しやすいサイズ感でありながら、5人乗りと7人乗りが選択できます。

また、座席の前後間隔も広く、室内の高さも1,300mmとゆとりのある室内空間を備えています。

シエンタはガソリンモデルとハイブリッドモデルの両方を展開しており、ミニバンの中でもトップクラスの燃費性能を誇っています。

ハイブリッドモデルのエントリーグレード「X」は5人乗りで28.8km/Lを実現し、ガソリンモデルでも5人乗りで18.4km/Lの低燃費を実現しています。

トヨタ ノア

トヨタ ノア

ノアは、コストパフォーマンスに優れ、使いやすさを兼ね備えたミニバンです。

全長4,695mm×全幅1,730mm×全高1,895mmのサイズ感は、多くの人や荷物を十分載せられる設計となっており、7人乗りと8人乗りがあります。

さらに、駐車場での駐車支援や高速道路での運転をサポートする機能も備わっているため、運転に自信のない方でも安心して運転できます。

現在新車で販売されているモデルは2022年に登場しており、最新のハイブリッドシステムで優れた燃費性能を実現しています。

燃費が良く、運転のしやすさを重視する方に特におすすめです。

トヨタ ヴォクシー

トヨタ ヴォクシー

ヴォクシーは、ファミリーでの移動が多い方や個性的なデザインが好きな方におすすめの車です。サイズは全長4,710mm×全幅1,735mm×全高1,825mmとなっています。

ノアとは兄弟車で基本構造は統一となり、サイズ感や内装もほとんど同じです。ノアとの大きな違いはフロントフェイスやグレード数です。

グレード数はノアの方が豊富ですが、ヴォクシーには他のミニバンにはない、ワイドで新鮮な外観デザインが魅力です。

また、ノアと同様のハイブリッドシステムが採用されており、高い燃費性能を実現しています。

燃費のいいおすすめ国産コンパクトサイズSUV3選

続いて幅広い世代から人気の高いコンパクトサイズの国産SUVをご紹介します。

トヨタ ヤリスクロス

トヨタ ヤリスクロス

ヤリスクロスは、コンパクトSUVの中でも特に人気のある車です。

サイズは全長4,180mm×全幅1,765mm×全高1,590mmとコンパクトでありながら、洗練されたデザインと広々とした使い勝手の良い内装が人気を集めています。

2020年に登場したヤリスクロスは新世代のハイブリッドシステムを搭載し、ハイブリッド車としてトップクラスの低燃費を実現。

小回りが利くコンパクトなボディと充実の安全装備で、コンパクトSUVの魅力が詰まった車です。

トヨタ ライズ(ダイハツ ロッキー)

左からダイハツ ロッキー、トヨタ ライズ

ライズとロッキーは兄弟車です。ダイハツが生産するロッキーをOEM供給し、トヨタがライズという名前で販売しているため、形や基本的な性能は同じです。

サイズは全長3,995mm×全幅1,695mm×全高1,620mm。コンパクトなボディですが、スクエア型で力強さを感じさせるデザインとなっています。

焼却室内に高速の渦を発生させるシステムで、熱効率最大40%を可能にしていることから低燃費が実現しています。

レクサス LBX

レクサス LBX

LBXは高級感のあるデザインが特徴のコンパクトSUVです。グレードはユーザーの好みに合わせた3タイプから選べるようになっています。

サイズは全長4,190mm×全幅1,825mm×全高1,545mmと、通常の高級車と比較するとかなりコンパクトなサイズ感です。

これまでにレクサスが培った技術をLBXのハイブリッドシステムに詰め込み、燃費性能を高めています。

燃費のいいおすすめ国産ミドルサイズSUV3選

最後に、燃費のいいミドルサイズの国産SUVをご紹介します。

トヨタ カローラクロス

トヨタ カローラクロス

カローラクロスは、日常使いはもちろんアウトドアにもおすすめのSUVです。サイズは全長4,490mm×全幅1,825mm×全高1,620mmとなっており、リアシートを外すことで自転車も収納可能など奥行きのある荷室が特徴です。

また、ハイブリッドならではのスムーズな加速とモーターの出力を向上させたことにより、優れた燃費性能と心地のよい走りを両立しています。

レクサス UX

レクサス UX

UXは、洗練されたデザインと走行性能に優れた高級SUVです。サイズは全長4,495 mm×全幅1,840 mm×全高1,540 mmで、日本の道路状況に合わせたサイズとなっています。

新開発の小型で軽量なリチウムイオン電池とモーターを搭載し、高効率化を図ることで、パワーと燃費の性能を両立。

さらに日常の走行に使われる低中速域でのアクセルのチューニングやアクセル全開性能を向上したことなどにより、心地いい加速感が得られるシティ派SUVとなっています。

トヨタ ハリアー

トヨタ ハリアー

ハリアーは、高級感の溢れる内装とシャープでスタイリッシュな外観デザインを持つSUV。サイズは全4,740mm×全幅1,855mm×全高1,660mmとなっています。

ハリアーの最大の魅力はハイブリッドに加え、プラグインハイブリッドも展開している点です。

プラグインハイブリッドは充電スタンドなどで外部充電も行えるモデル。充電用コンセントでバッテリーを充電しておけば、電気だけで走れる距離が増え、WLTCモード燃費20.5km/Lの低燃費を実現します。

通常のハイブリッド車も燃費性能に優れているため、充電時間などを考慮し、生活スタイルに合わせて選びましょう。

燃費のいい車に関するよくある質問

車を選ぶ際、カタログの燃費の欄にはWLTCモードが記載されています。ではWLTCモードとはどういったモードのことなのでしょうか?

また、カタログに記載されている燃費と実際に使用した燃費が異なる理由は何でしょうか?

それぞれの疑問に答えていきます。

カタログ燃費(WLTCモード)とは?

メーカーのカタログに記載されている燃費の数値をカタログ燃費と言います。今回ご紹介している各モデルの燃費もカタログ燃費です。

過去にカタログに表記された数値と実際の燃費の違いが指摘されたことから、2018年10月に、カタログ燃費の測定方法の統一が行われました。それがWLTCモードです。

カタログ燃費の測定方法として導入されたWLTCモードは、「市街地」「郊外」「高速道路」の3つのモードを平均的な使用配分で構成した国際的な燃費測定方法のことです。

日常的に車を使用する場面ごとに、燃費の目安が分かるようになっています。

カタログ燃費と実燃費が異なる理由は何ですか?

カタログ燃費とは、上記の走行モードごとに最も条件が整った状態で計測された燃費のことです。

そのため、実際の車の状態や使用状況によって燃費は大きく変化します。

燃費をよくする方法

今回ご紹介した燃費がいい車に乗ったとしても、車の状態や使い方次第では燃費が悪くなる場合があります。

燃費のいい状態で保つためには、以下の2つを心がけましょう。

定期的なメンテナンスを心がける

定期的なメンテナンスを怠ると、部品が劣化し、パワーが正しくエンジンに伝わらなくなるため、結果的に燃費が悪くなります。

メンテナンスで特に注意したいのは消耗品です。

消耗品とは主にエンジンオイルやタイヤのことで、おおよその交換目安を以下の表に示しています。メーカーや車種、使い方によっても交換時期は異なるため、ご自身の車の使い方に合わせて、交換時期をきちんと把握しておきましょう。

アクセル・ブレーキ操作は緩やかに行う

急発進や急加速することでエンジンの回転数が上がり、結果的に燃料を多く使用してしまうため、燃費が悪化します。

アクセルやブレーキの操作は緩やかに行い、余裕を持った運転を心がけましょう。

まとめ

今回は燃費のいい車の選び方やそれぞれのボディタイプ別に燃費のいい車をご紹介しました。

車を選ぶ際はまず使用用途を明確にし、その上で普段走行する環境や用途から燃費効率を考え、自分にあった車を探してみましょう。

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