中国海上深層石油・天然ガス探鉱井、1日当たり試験生産量が記録を更新

中国海上深層石油・天然ガス探鉱井の1日当たり試験生産量が記録を更新した。

中国海洋石油集団(中国海油)が25日、「中国は渤海の5000m以上の地層掘削で豊富な石油・天然ガスを含む井を発見した。1日当たり試験生産量は原油換算で1400立方メートル近くで、中国の海上深層石油・天然ガス探鉱井の最高日産記録を更新した。これは海洋深層石油・天然ガス資源の探査、そして国のエネルギー安全保障に対して重要な意義を持つ」と明らかにした。

同井は渤海中部に位置し、渤海最大の炭化水素を豊富に含む陥没である「渤中陥没」に隣接している。所在構造は火山岩貯留層。試験生産量は1日当たり855立方メートルの原油、50万立方メートルの天然ガス、原油換算で約1400立方メートルと、探査の見通しが明るい。

渤海火山岩潜丘は分布範囲が広く、岩性の変化が速く貯留層の均質性が低いといった特徴を持つ。探査の難易度が極めて高く、長年にわたり突破されなかった、従来的な意義での探査の「禁断地帯」だ。中国海油の科学研究者はここ数年、岩性および岩相予測方法を革新し続け、潜丘流体識別技術を独自に研究開発した。渤海火山岩潜丘優良貯留層成長エリアの予測に成功し、生産量の多い石油・天然ガス井を発見した。

中国海油の探査関係者によると、同井の掘削成功は海上超深層石油・天然ガス探査の新領域を切り開き、渤海隐性潜丘の探査のポテンシャルを効果的に裏付け、深層・超深層を掘り下げて研究する科学研究者の技術的自信をさらに強めた。これは渤海深層・超深層探査プロセスの加速、そして海上1兆立方メートル大型ガスエリアの建設に対して積極的な意義を持つ。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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