JR木次線で「あめつち」試運転 4月7日開始 地元ガイド5人「声かけしながら歓迎したい」乗車記念のコースター配り、沿線の魅力紹介

JR木次線を試運転する観光列車・あめつち=島根県奥出雲町三成、出雲三成駅

 JR木次線で27日、4月7日に始まる観光列車・あめつちの乗り入れに向け、地元ガイド5人が乗車した試運転があった。ガイドらは車窓に広がるのどかな風景や沿線の魅力を紹介し、本番に向け準備を進めた。

 鳥取・米子駅を出発し、出雲横田駅(島根県奥出雲町横田)で折り返す通常運行時と同じダイヤで実施。乗客役として約30人の関係者が乗り込んだ。

 ガイドらは特産の斐伊川和紙を使った乗車記念のコースター配り、雲南市大東町を通過時には、町内で子育てする国の特別天然記念物・コウノトリについて解説。翼を広げると約2メートルになることのほか、8年連続で巣を作っていることを紹介し、繁殖に適した豊かな自然環境をアピールした。

 ガイドで、出雲大東駅(雲南市大東町飯田)を指定管理する市民団体代表の南波由美子さん(48)は「(本番まで)普通列車に繰り返し乗って、ガイドの内容をしっかり頭に入れたい」とし、元JR社員の宇田川一徳さん(77)=雲南市木次町木次=は「お客さまに声かけしながら歓迎したい」と話した。

 木次線への乗り入れは、春と秋の行楽シーズンを中心に主に日、月曜日(年間30~40日)に実施。初日の4月7日は、上下とも満席となっている。

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