春うららウォーキングが人気上昇、若者はニッチな目的地へ―中国

中国ではここ数年、ウォーキング形式の短距離ツアーや周辺ツアーなどのイベントが頻繁に行われるようになり、その高い社交性によって若者の間で人気を集めている。

中国ではここ数年、ウォーキング形式の短距離ツアーや周辺ツアーなどのイベントが頻繁に行われるようになり、その高い社交性によって若者の間で人気を集めている。

「都市ではスポーツジムのほかに体を鍛える選択肢があまりない。外を歩いた方がいい」と話すのは、昨年ウォーキングに夢中になった王一恵(ワン・イーフイ)さんだ。王さんは広西チワン族自治区南寧市のアウトドアウォーキングサークルの責任者で、普段からウォーキング愛好者のグループを作っては同市周辺に出かけ、市内の人気ウォーキングルートを踏破してきた。「ウォーキングツアーは今の若者のニーズにぴったり。仲間を探して一緒に出かける人が多く、社交性が非常に高い。同時に、周辺ツアーなら時間もそれほどかからないし、若者がつかの間、都市から離れ、仕事のストレスを軽減し、自然に親しむ環境を提供してくれる」と話す。

インターネットで情報が広がり、同自治区の防城港市の望州頂、南寧市の大明山、百色市の浩坤湖などのウォーキングルートは今や大人気となっている。

千瓜データが発表した「2024年10大生活トレンドインサイト報告――小紅書プラットフォーム」によると、ニッチな旅行目的地、癒やし系の風景などの話題のページビュー(PV)数はいずれも1億回に上る。人々は自然の景勝地を訪れるより、生活圏の中で旅行気分を味わいたいと思うようになり、ニッチな目的地への関心が徐々に高まってきた。山東省の「淄博のバーベキュー」や甘粛省の麻辣燙(マーラータン、ピリ辛風味の煮込み料理)」の人気ぶりから、人々は「遠方」の定義を新たにして、都市の暮らしの中にあるその都市独特の文化的ムードを見いだすことにより注目するようになった。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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