UBS、クレディSの証券化商品事業をアポロに売却へ

[チューリッヒ 27日 ロイター] - スイス金融大手UBSは27日、買収したクレディ・スイスの証券化商品事業を米プライベートエクイティ(PE)アポロ・グローバル・マネジメントに売却することで合意したと発表した。クレディ・スイスの非中核資産を売却する取り組みの一環という。

発表によると、アポロは80億ドルの「有担保優先融資枠」を買い取る。この取引に関連し、UBSは2024年第1・四半期に約3億ドルの純利益を計上する見込み。

UBSのセルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)は、今回の取引によって非中核事業から資本が解放され、事業のコストと複雑さが軽減されると述べた。

ルツェルナー・カントナルバンクのアナリストは、アポロとの取引はクレディ・スイスの統合が予想以上に順調に進んでいることの表れと指摘。「初期の評価は非常に高く、ここ数カ月の株価の急上昇に反映されている」とした。

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