“新生”宮原球場で開場式 中学生が記念試合 グラウンドは県産ブレンドの黒土 独立のブルペン新設

保護者や関係者もスタンドから観戦した

 【宇都宮】新しくなった宮原運動公園野球場(陽南4丁目)で27日、開場式典と中学生チームの記念試合が行われた。青空の下、球児たちが県産ブレンドの黒土に替わったグラウンドで白球を追いかけた。

 式典のテープカットに続いて一条中、雀宮中の合同チームと陽南中が記念試合で交流。始球式ではいずれも野球経験のある佐藤栄一(さとうえいいち)市長が投手、馬上剛(うまがみごう)市議会議長が打者、小堀茂雄(こぼりしげお)市教育長が捕手を務めた。佐藤市長は「(日米野球の歴史をくむ)伝統ある野球場。市民スポーツの拠点となることを期待している」とあいさつした。

 野球場は旧球場の老朽化に伴い、建て替え。両翼97.5メートル、中堅122メートルで、グラウンドを赤土から黒土に替えた。選手が控えるダッグアウト脇には1、3塁側ともに独立のブルペンを新設した。観客席は、背もたれのある独立席も含めて約1200席。洋式トイレや多目的トイレ、エレベーターも完備している。ナイター照明はなくした。

 市によると、グラウンドの土は鹿沼市産の黒土と栃木市産の砂を7対3で配合した県産ブレンド。雨の翌日でもぬかるまなかった。軟式、硬式野球とソフトボールが対象で、年内の土日は予約でほぼ埋まっているという。入場料を取る興行利用はできない。

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