七尾市の恵寿総合病院は27日、花びら形の紙に書き写した国内外からの応援メッセージで大型パネル「復興の桜」を完成させた。スタッフらが記した復興への誓いを含めて計5千枚の「桜」が壁面を覆い、震災を乗り越えて医療を充実させる思いを強くしている。
パネルは縦5.3メートル、横4.3メートル。クラウドファンディング(CF)で国内外から寄せられた「がんばろう能登」などのメッセージに加え、スタッフが復興への思いをつづった紙を台紙に貼り付けた。
27日はパネルの前で職員が支援に感謝を伝える動画を撮影し、神野正博理事長は「スタッフ一丸で医療を守る気持ちを新たにした」と話した。
●慰労金を支給
恵寿総合病院などを運営する社会医療法人財団「董仙会」は、震災後も医療を継続したスタッフを慰労するため、グループ法人の従業員にフルタイムで25万円、パートで10万円を支給することを決めた。