スイス中銀の利下げ、インフレ圧力低下で可能に=副総裁

[ザンクトガレン(スイス) 27日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)のシュレーゲル副総裁は、スイス中銀が先週利下げに踏み切れたのはインフレ圧力が低下したためとの見解を示した。

スイス中銀は先週21日、主要金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ、1.50%とした。予想外の決定で主要中銀として初めて利下げに踏み切った。

シュレーゲル副総裁はイベントで「インフレ圧力の低下により金利を1.75%から1.5%に引き下げることが可能になった」と指摘。スイス中銀が主要金利を25bp引き下げていなければ、インフレ率見通しはさらに低い水準になっていただろうと述べた。

また、スイス中銀は「為替レートを非常に注意深く見ている。必要に応じて外為市場に介入する」とした一方、スイス中銀には為替レートの目標はないとし、「われわれの目標は物価の安定だ」とした。

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