飛騨トンネルで準備事業 東海北陸道4車線化が正式決定

 国土交通省は27日、東海北陸自動車道の飛騨清見インターチェンジ(IC)-白川郷IC間(24.9キロ)の4.3キロ区間について、2024年度から4車線化事業に着手することが正式決定したと発表した。国交大臣の事業許可が下りた。両IC間にある国内最長クラスの飛騨トンネル(10.7キロ)については、4車線の事業化に向け必要な工法や期間などを検討する「準備調査箇所」に含まれた。

 両IC間は東海北陸道の中で唯一、事業未着手の暫定2車線だったため、全線4車線化に向けた大きな一歩となる。

 同省によると、準備調査箇所は難工事が想定されるトンネルなどを対象とし、工法を検討するのに必要な地質調査や、正確な事業費を把握するための詳細設計などを行うという。

 富山県の新田八朗知事は「本県のさらなる発展のためには全線4車線化の実現が必要であり、飛騨トンネルを含む区間の早期事業化に向け、岐阜県や沿線市町村と連携を強めていきたい」などとするコメントを出した。

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