アニメの聖地巡礼で交通妨害、日本政府がオーバーツーリズム対策―中国メディア

中国メディアの環球時報は25日、日本のオーバーツーリズム問題について取り上げた海外メディアの報道を紹介した。写真は観光客でにぎわう奈良の商店街。

日本を訪れる外国人観光客の間で人気アニメや漫画の舞台を回る「聖地巡礼」がブームとなる一方で、ごみ捨てや交通マナー違反など地元の生活に影響を与える「オーバーツーリズム(観光公害)」問題も起きている。

中国メディアの環球時報は25日、日本のオーバーツーリズム問題について取り上げた海外メディアの報道を紹介した。

記事はまず、シンガポールメディアのザ・ストレーツ・タイムズがこのほど、日本は2030年までに年間訪日外国人6000万人の目標を掲げているものの、オーバーツーリズムにより観光客との関係を考慮せざるを得なくなったと報じたことを取り上げた。

さらに、日本のFNNプライムオンラインの21日付報道を引用し、オーバーツーリズムが深刻で市民から苦情が相次ぐ京都市が新たな対策を発表し、市民利用と観光利用のすみ分けに向けた観光特急バスの運行を6月1日から始めることを紹介した。

また、日本の毎日新聞の報道を引用し、日本政府が昨年、「オーバーツーリズム対策パッケージ」を取りまとめ、混雑状況に応じて鉄道運賃の引き上げを認める制度を用い観光客が多い曜日や時間帯に活用することや、地元住民の支障にならないよう観光スポットへの急行バス導入を進めること、私有地への侵入や文化財への落書きなどの被害を防ぐ目的で防犯カメラの設置を支援することなども紹介した。(翻訳・編集/柳川)

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