吉野山のシンボル 「金峯山寺」国宝・蔵王堂とご神木の桜

吉野山のシンボル 「金峯山寺」国宝・蔵王堂とご神木の桜

日本有数の桜の名所、吉野山の尾根上に高くそびえる「金峯山寺(きんぷせんじ)」。

同寺を開創したとされる修験道の開祖、役小角がヤマザクラの木に蔵王権現の姿を刻んだという伝承にちなみ、吉野山では桜の木を「ご神木」とし、1300年前から現在に至るまで、献木され、大切に保護されている。

金峯山寺でおすすめの場所は?

四本桜(よもとのさくら)

吉野山のシンボルともいえる国宝「蔵王堂」の正面に植えられた四本桜(よもとのさくら)。

元弘3年(1333)、吉野を拠点として鎌倉幕府打倒の挙兵をした大塔宮護良親王が、吉野落城を覚悟して最期の酒宴を催したとされる場所に植えられた桜で、春には美しく花を咲かせる。

荘厳さと華やかさが相まって、それはそれは見ごたえのある光景。

妙法殿三重塔周辺の桜

妙法殿三重塔周辺の桜も一見の価値あり!幻想的な雰囲気で、フォトジェニックな写真が撮れるスポットとして人気。

遠景から桜越しに望む蔵王堂

間近でみる桜も美しいが、遠景もまた美しい!

山全体が色付く中、桜越しに遠くに望む蔵王堂も絵になる光景。

写真提供:金峯山寺 撮影:高橋良典

金峯山寺の桜情報

▷例年の見頃
4月上旬~4月下旬

▷鑑賞時間
終日(蔵王堂の拝観は8:30〜16:00)

▷入山料
境内無料
蔵王堂拝観料 800円
秘仏御本尊特別ご開帳時の拝観料 1600円

▷桜の本数
吉野山全体で約30000本

▷桜の種類
シロヤマザクラ他

▷駐車場
下千本駐車場
普通車約400台/終日利用可能/観桜期は有料

◆金峯山寺 春の行事

花供懺法会(花供会式) 20234年4月10日(水)~12日(金)

蔵王権現のご神木・山桜の満開を御本尊に報告する伝統行事で、春の吉野山でもっとも盛り上がる行事。

4月10日
花供千本づき:蔵王堂前に大臼をおいてお餅をつく。例年、お餅のふるまいがあり、観光客もつくことができる。
女人大護摩供:蔵王堂前の護摩道場で、女性だけで大護摩供を修法する。女性だけの大護摩供は全国で金峯山寺だけ。

4月11日、12日
大行列:竹林院から蔵王堂まで、奴行列を先頭に山伏・一山僧侶・大名駕籠・稚児・山伏などが練り歩く。
御供撒き:花供懺法(蔵王堂内の法要)、大護摩供、千本づきのお餅が撒かれる。例年、蔵王堂前に御供撒き台が設営されて、大量の御供が撒かれる。

春の秘仏ご本尊特別御開帳

国宝蔵王堂内に安置されている日本最大の秘仏ご本尊金剛蔵王大権現3体が特別にご開帳される。3体の像はそれぞれ過去、現在、未来を現す。その迫力あるお姿を間近で拝める貴重な機会をお見逃しなく!

【期間】
2024年3月23日(土)~5月6日(月)

【拝観時間】
8:30~16:00

【特別拝観料】
(団体割引あり):大人1,600円・中高生1,200円・小学生800円

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