「じゃあ、やってみよう!」伊東の街を変える“SNS部” 東京の大学生がもたらした変化【現場から、】

静岡県伊東市の商店街を若者でにぎわう街にしたいと、東京の大学に通う学生がSNSを使った「伊東SNS部」を立ち上げました。その行動力が街の人たちを巻き込んでいます。

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<大学生 小野優菜さん>
「伊東SNS部の立ち上げをやっていて、伊東を若い子の力とSNSで元気にしようという活動をやってます。ありがとうございます。楽しんでください」

東京の大学に通う20歳の大学生、小野優菜さん。この日は、商店街のイベントに参加し、若い人の目線で伊東を元気にしてくれるメンバーを募りました。

<大学生 小野優菜さん>
「若い子が来たら勧誘をしまくって、一緒にやりませんかっていうのをやっていきたいですね。」

小野さんと伊東市の縁は、2023年12月。「伊豆サトヤマカイギ」に参加したことがきっかけです。地元の商店街をはじめ、県外の建築家や大学教授など、職種も年齢も異なる人たちが集まり、その土地の魅力を引き出しながら、街が元気になる方法を考える取り組みです。

<大学生 小野優菜さん>
「あそこに見えますかね。レトロな雰囲気が、私たちにとって新鮮なので、これを前面に押し出して、レトロがいいんですってしたら、きっと色んな人が来ると思うんですよね」

寂しく見える商店街ですが、小野さんは発展の可能性があると感じたそうです。「伊東の町を元気にしたい」商店街の人に思いを伝えます。

<大学生 小野優菜さん>
「この地域を良くするためのアイデアを出し合って、実行に移していこうイベントをやってたんですけど、そこで出たアイデアを実行してみたいと思いまして」

地域の人に小野さんの行動力が響きつつあります。

<大学生 小野優菜さん>
「活動拠点を貸してくださる方が見つかりましたので、その方が紹介してくれる場所にこれから向かいます」

小野さんが立ち上げたのは「伊東SNS部」。インスタグラムを活用し伊東の魅力を再発見する試みです。

小野さんの思いに賛同した地元の企業が活動拠点を手配してくれました。

<伊東ガス 齊藤洸さん>
「成功するか、失敗するかっていうのはわかんないですけど、なんだか面白そうだとか、この人と何かやりたいとか、そういう気持ちがすごい大事だと思うので。そこは地元の会社だとか、人が応援しないと」

伊東SNS部として、最初の活動が始まりました。小野さんは商店街のイベントに参加し、若い人の要望を調査することから始めました。

<大学生 小野優菜さん>
「伊東がこうなっていったらいいなっていうのはあります?遊ぶ場所が増えたら。実際に伊東SNS部というのでかなえようと思ってるから、良かったらメンバー募集中なんで。機会が顔出してくれるとうれしいです。」
「若い子が遊ぶ場所がないみたいですね。みんなで作れはばいいんですよ。なかったら作ればいい」

小野さんが考えているのは、レッドカーペットを敷いてファッションショー、こたつを並べてみかんを食べる、手づくりのゲームセンターを作るなどのアイデアです。

<大学生 小野優菜さん>
「めちゃめちゃ楽しくやらせてもらってます」

<キネマ通り商店街 太田貴久理事長>
「最初はじめて聞いたときは面白い楽しい企画だなと思った。実現するとなると、まだまだ長い時間かかると思う。そこをチャレンジしていくっていうのも。失敗も考えずにっていうのは素晴らしいことだし、若いうちにしかできないことだし」

<大学生 小野優菜さん>
「みんなでやってみたいことっていうのをいっぱい話し合って、じゃあやってみよう!っていって、商店街でやらせてもらって、それが地道に続いていけば、いずれ大きな力になると思ってるので、ちょっとずつちょっとずつ関わってくれる人増やせたらなって思ってます」

<神谷修二記者>
小野さんを取材して感じたのは、思ったらすぐに行動することです。やりたいと思ったら、情熱を持って行動すると、周りの人が賛同してくれて物、事が進んで行くということでした。

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