海津市と企業立地協定 菓子メーカーの湖池屋

立地協定を締結した(左から佐藤社長、小池会長、横川市長、古田知事)

 【西濃】菓子メーカーの湖池屋(本社東京都)は27日、海津市と企業立地協定を締結した。約100億円を投じて海津市の駒野工業団地に「中部工場(仮称)」を建設し、需要が高まるポテトチップスの生産能力強化や新商品開発に取り組む。2025年8月に稼働予定。2期工事も計画している。

 中部工場の敷地面積は約2万9千平方メートル、建設面積は約7700平方メートル。従業員数は約150人の計画。既存のポテトチップス製品の製造やスナック菓子と食事の間のような新商品開発に取り組む。またオリジナルポテトチップス作りなどを体験する施設「湖池屋GOGO! ファクトリー」を併設する。

 2期工事では、1期工事分とは別の商品の生産体制を整える予定。その際には従業員数が約300人となり、同社最大規模の工場となる。

 締結式には小池孝会長、佐藤章社長、横川真澄海津市長、立会人として古田肇岐阜県知事が出席。小池会長は「一刻も早く完成させて需要に応え、地域貢献にも取り組みたい」とあいさつ。佐藤社長は「飛騨牛など岐阜県産の食材を使った商品開発を進める」と意気込みを語った。

© 株式会社中部経済新聞社