オンデーズ、視力0.6以下の小学生にメガネを無償提供 沖縄県内外の10市町村で【自治体の一覧あり】

 メガネ・サングラス製造販売のオンデーズ(那覇市)は26日、沖縄県豊見城市役所で会見し「小学生学業支援プロジェクト」で、同市を含む県内外の10市町村の視力0.6以下の小学生にメガネを無償提供すると発表した。取り組みは2022年度に宮古島市など3市村で始まり、23年度は5市村、24年度は10自治体に拡大。田中修治社長は「地元企業として地域に貢献したい」と話している。

 実施自治体は名護、うるま、豊見城、南城、宮古島、石垣、西原、八重瀬、多良間の県内9市町村と熊本県荒尾市。小学校での視力測定の結果を基に、眼科で度数の処方箋を発行してもらい、同社店舗でフレームを選ぶ流れだ。

 対象は8千人ほどを想定し無償提供はいずれの市町村も5月7日~11月30日。児童1人に対し学年ごとに1本、最大で6本を受け取ることができる。23年度の利用率は32.4%だった。

 視力の低下は学業にも影響を及ぼすという。徳元次人豊見城市長は「児童が授業に集中してもらえる施策だ。感謝の言葉しかありません」と喜んだ。

(南部報道部・又吉健次)

県内外10市町村の目の悪い小学生にメガネを無償提供すると発表したオンデーズの田中修治社長(中央)と、豊見城市の徳元次人市長(右)、瀬長盛光教育長=26日、同市役所

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