マカオの2024年2月の対外商品貿易統計…春節ホリデー月ズレの影響で輸出入とも減

マカオの町並み(資料)=2023年8月、マカオ半島東望洋新街にて本紙撮影

 マカオ政府統計調査局は3月27日、今年(2024年)2月の商品貿易統計を公表。

 今年2月の貨物輸出総額は前年同月から6.8%減の9.6億パタカ(日本円換算:約180億円)。再輸出は5.9%減の8.8億パタカ(約165億円)で、酒類と機械設備・パーツがそれぞれ70.2%、52.0%減だった一方、ダイヤモンド・ダイヤモンドネックレスは93.6%増に。マカオ製の商品の輸出は14.6%減の8618万パタカ(約16.2億円)となり、このうち衣料品と銅・銅製品がそれぞれ57.9%、33.2%減。医薬・有機化学製品は32.4%増。貨物輸入総額は28.0%減の88.4億パタカ(約1659億円)。このうち携帯電話とコスメ・スキンケア用品がそれぞれ63.0%、44.5%減、小型車とカジノ用製品はそれぞれ52.5%、26.8%増。単月の貨物貿易赤字は78.7億パタカ(約1477億円)。輸出入とも前年同月で下落した要因として、旧正月の春節ホリデーの月ズレ(前年は1月、今年は2月)が挙げられる。

 今年1〜2月の対外商品貿易総額は前年同時期から5.2%減の246.5億パタカ(約4627億円)。貨物輸出総額は6.8%増の20.9億パタカ(約392億円)。マカオ製の商品の輸出は19.6%増の2.3億パタカ(約43億円)、再輸出は5.4%増の18.6億パタカ(約349億円)、貨物貿易赤字は前年同時期から15.4億パタカ(約289億円)減の207.3億パタカ(約3891億円)。

 今年1〜2月の輸出先別では、中国本土が2.9%増の1.2億パタカ(約22.5億円)、香港が4.3%減の14.9億パタカ(約280億円)、米国が5.3%減の3417万パタカ(約6.4億円)。品目別では、非紡績商品が7.8%増の19.2億パタカ(約360億円)、紡績品・衣料が2.7%減の1.8億パタカ(約34億円)。

 輸入品の原産地別では、EUが12.9%減の69.1億パタカ(約1297億円)、中国本土が2.2%減の59.6億パタカ(約1119億円)、香港が64.8%増の15.2億パタカ(約285億円)。輸入元別では、香港が10.9%減の170.6億パタカ(約3202億円)、中国本土が16.1%増の31.6億パタカ(約593億円)。品目別では、消費財が6.6%減の161.2億パタカ(約3026億円)。このうち食品・飲料が7.1%減の34.5億パタカ(約648億円)、コスメ・スキンケア製品が24.6%減の19.1億パタカ(約359億円)。一方、ゴールド製ネックレスは26.2%増の23.6億パタカ(約443億円)。このほか、燃料・潤滑油は18.7%増の10.5億パタカ(約197億円)、建築資材は1.9%増の3.8億パタカ(約71億円)、携帯電話は53.7%減の6.3億パタカ(約118億円)に。

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