保育施設の先進的な取り組み紹介 冊子まとめる 福島県のホームページなどで公開

小沢理事から冊子を受ける吉成局長(左)

 福島県とこども環境学会は、県内の保育施設の先進的な取り組みを紹介する冊子「ふくしますくすくスケール」をまとめた。県内の保育園や認定こども園など約900施設に配布する他、県のホームページで公開し、遊びや保育環境のさらなる充実につなげる。

 こども環境学会は2020(令和2)年から3年間、保育環境の向上に向けた県の支援事業の一環で県内23施設に助言・指導し、環境改善を図った。冊子には移動式遊具やビオトープなど、地域や施設の特色を生かした六つの事例を掲載している。子どもたちの遊びの変化、保育者の気付きなども説明している。

 小沢紀美子理事(東京学芸大名誉教授)が27日、県庁で吉成宣子県こども未来局長に冊子を手渡した。小沢理事は「冊子を通して遊ぶことの意味を、いま一度社会の皆さんに知ってほしい」と話した。吉成局長は「取り組みやすい事例が載っている。県内の保育施設の方に参考にしてもらいたい」と期待を寄せた。小沢理事、吉成局長らは冊子に事例が紹介されているひかりの子保育園(福島市)の砂場を視察した。

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