天井板剥落、たつの市のプールで使用停止相次ぐ 衝突した利用者はなし 市教委「申し訳ない」

天井が落ち、休館を続けている市新宮温水プール=たつの市新宮町平野

 兵庫県たつの市新宮温水プール(同市新宮町平野)と市立龍野体育館プール(同市龍野町富永)で今年、相次いで天井板の一部が落下し、いずれも使用を停止していることが、市への取材で分かった。けが人は出ていないが、担当する市教育委員会スポーツ振興課は「利用者に申し訳ない。再発防止に努める」としている。

 同課などによると、市新宮温水プールで今月10日、石こうボードなどでできた天井板の一部(縦横約5メートル)が剝がれ落ちた。当時、プール内には約20人がいたが、落下物と衝突した利用者はいなかった。

 同プールは指定管理者の「アクアティック」(大阪市)が運営。天井の点検は業者によって毎月行われているが、湿気を含んで膨張するなどの落下の兆候は見られなかったという。

 市立龍野体育館プールでも1月、天井板の一部(縦約60センチ、横約20センチ)が落下する事故があった。

 市新宮温水プールについて市は、落下する危険性のある天井板を全て撤去した上で夏ごろの再開を目指す。市立龍野体育館プールについては天井の全面改修を実施する予定で、完成は来年2月ごろになる見通し。(西竹唯太朗)

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