果樹凍霜害に備え 岩手県、対策マニュアル作成

 リンゴを中心とする果樹を凍霜害から守ろうと、県は未然防止や事後対策の手立てをまとめた「県果樹凍霜害防止対策マニュアル」を作成した。資材の準備や園地の環境整備、燃焼法をはじめとする発生回避技術の活用などが盛り込まれている。生産者や農業関係機関・団体へ活用を促し、安定した生産につなげてもらう。

 岩手県は全国3位の栽培面積を誇るリンゴ産地で、2022年は2330ヘクタールで栽培され、産出額は果樹全体137億円の約8割を占める。近年、急激な気象変動や温暖化の影響などにより県内はじめ国内各地で果樹の凍霜被害が発生している。

 こうした状況を踏まえ県は、被害の未然防止と事後対策を迅速、適切に図るため1996年度にまとめた「主要農作物気象災害技術対策マニュアル」の果樹災害防止技術対策内容を拡充し、凍霜害防止対策マニュアルとしてまとめた。

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