巨人2024開幕スタメンはこれだ!坂本勇人の後釜に座る門脇誠の飛躍に期待【読売ジャイアンツ戦力分析2024】

読売ジャイアンツ戦力分析2024

阿部慎之助新監督のもと好スタートを切れるか!?

昨季は71勝70敗2分と勝ち越したものの、2年連続Bクラスに終わってCS進出を逃した読売ジャイアンツ。長年チームを率いた原辰徳監督が退き、後任の阿部慎之助新監督のもと新たなスタートを切るシーズンになる。低迷している理由は明白で、ズバリ「投手力」。チーム防御率は2022年が3.69(リーグ6位)、2023年が3.39(リーグ5位)。特にリリーフ陣の整備は急務で、昨季の救援防御率3.83は12球団ワースト。ただ、その課題はフロント陣も痛感したようで、オフにはカイル・ケラー、馬場皐輔(ともに元阪神)、近藤大亮(元オリックス)、泉圭輔(元ソフトバンク)といったリリーフタイプの投手を大量補強。また高橋礼(元ソフトバンク)やドラフト1位の西舘勇陽も先発候補ながらリリーフ適正もあり“有事への備え”も万全だ。

他球団でもリリーフ実績のある投手陣を一挙に獲得したことで、今季のブルペン陣の顔触れは一新される可能性もある。守護神候補の大勢が開幕に間に合わない可能性もあるため、その場合の代役クローザーが誰になるかも要注目。今春、最速157キロをマークするなど成長著しい2019年ドラフト1位右腕の堀田賢慎、阪神でクローザー経験のあるケラーなどが候補に挙がる。

先発陣の柱は菅野智之からエースの座を受け継いだ感のある戸郷翔征。プロ2年目から先発ローテを守り続け、5年目の昨季は2年連続2ケタ勝利となる12勝をマーク。安定感、タフネスさともに抜群で、今季もローテの中心を担うはずだ。二番手以下は昨季10勝の山﨑伊織、来日1年目から安定した投球を披露したフォスター・グリフィン、ヨアンデル・メンデスの3投手までが開幕ローテをほぼ手中に収める。残り2枠を菅野智之、赤星優志、西舘勇陽、高橋礼、横川凱らで争う形になるが、調整不足やアクシデントがなければ実績のある菅野智之は食い込んでくるはず。顔触れだけ見れば先発陣は十分戦えるメンツが揃っているだけに、やはりあとを受けるリリーフ陣の出来次第……といったところか。

野手陣最大のトピックスは、やはり坂本勇人の三塁コンバートだろう。コンバート自体は昨季途中にすでに経験済みだが、シーズン中だったこともあり「突貫工事」で三塁をこなした感は否めない。それでも無難に守備をまとめ、打撃成績も向上させたのはさすがの一言だが、今季はオフからしっかりと準備をしてきたはず。主戦場を三塁へ移した坂本がどんなプレーを見せてくれるか、巨人ファンならずとも注目したいところだ。坂本勇人の後釜に座る2年目の門脇誠がしっかりとレギュラーに定着できれば、一塁・岡本和真、二塁・吉川尚輝に正捕手の大城卓三を加えた内野布陣はほぼ盤石。攻守でチームの中心となり、打線を牽引してくれるだろう。

一方の外野手陣は過渡期を迎えていると言っていい。丸佳浩は今季で35歳、梶谷隆幸が36歳、長野久義が40歳と主力の高齢化が進み、世代交代は急務。内野手登録ではあるが昨季10本塁打とプチブレイクした秋広優人や高卒2年目の浅野翔吾、大卒2年目の萩尾匡也といった若い力の台頭にも期待したい。

最大のウィークポイントであったリリーフ陣を手厚く補強し、外野陣にも世代交代を実現できるだけの若手が揃った今季の巨人。阿部新監督1年目のシーズンだけに、Bクラス脱却はノルマ。常勝を義務づけられた伝統球団であり「意地」を見せつけるような戦いを期待したい。

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