サッカー=ブラジル代表リシャルリソン、W杯後のうつ病告白

[27日 ロイター] - サッカーのブラジル代表FWリシャルリソン(26)が、2022年のワールドカップ(W杯)カタール大会準々決勝で敗れた後にうつ病になり、引退まで考えたと告白した。

リシャルリソンは昨年9月に行われた2026年W杯南米予選のボリビア戦で、ベンチに下がった際に泣いている姿が撮影されていた。当時、心理面での助けを求めるつもりだと話していたリシャルリソンは、スポーツ専門局ESPNブラジルに対し、カタール大会では「限界に達していた」とコメント。「W杯後、全てが崩れてしまったように思えた」と、うつへの苦しみを明かした。

現在イングランド・プレミアリーグ、トットナムでプレーするリシャルリソンは、加入当初の不振を乗り越え、今季は26試合出場で11得点を記録。しかし「練習に行く前に家に帰りたくなった。頭の中がどうなっているのか分からない。一緒に夢を追いかけてくれた父のところへ行き、もう辞めたいと言うくらいだった」と語った。

現在は専門家の助けを借りているとし、同じように苦しんでいる人にも、専門家に頼ることを勧めている。

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