29日(金)にかけて全国的に荒れる 関東や東海は(金)午前中が雨風ピーク 交通機関に影響の可能性も

 きょう(木)午後は西日本で雨の範囲が広がり、夕方以降は東日本にも雨雲がかかり始める見込み。今夜からあす29日(金)午前中にかけては、西日本や東日本の太平洋側で大雨のおそれがある。また、低気圧が急速に発達する影響で、あす(金)の東~北日本は荒れた天気となりそうだ。北日本を中心に、暴風に警戒が必要となる。

■29日(金)は荒天

 きょう(木)午後は、前線や湿った空気の影響で、西日本から雨の範囲が広がり、夕方以降は東日本でも傘が必要になりそうだ。今夜は九州や四国で激しい雷雨の所があり、遅い時間ほど強い雨の範囲が近畿や東海にも広がる見通し。雨だけなく風の強まる地域も多く、次第に荒れた天気となる見込み。

あす(金)の早い時間は四国の太平洋側で、朝にかけては静岡県を中心に、局地的に1時間に50ミリの非常に激しい雨の降るおそれがある。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に警戒・注意が必要だ。東京など関東南部も、朝の通勤通学の時間帯は雨風ともに強まるため、交通機関に影響が出る可能性がある。

 日本海で低気圧が急速に発達する影響で、あす(金)は全国的に南風が強く、特に北日本は暴風や高波に警戒・注意が必要となる。なお、あす(金)は西から晴れの区域に入り始めるが、31日(日)にかけて西~北日本の広範囲で黄砂の影響を受ける可能性がある。見通しの悪化だけでなく、車や洗濯物への砂の付着、アレルギー症状の悪化などにも注意したい。

 あす(金)は南風の影響で、全国的に気温が高くなる見込み。太平洋側を中心に午後は20℃を超えて、宮崎や高知は25℃前後と汗ばむくらいになりそうだ。東海や関東も、午後は天気が急速に回復して晴れてくる見込み。午前中に雨や風を防いでいた傘が、日傘の役目を果たすかもしれない。

■週末は初夏

 土日は、東日本の太平洋側や西日本で晴れて、各地で気温が20℃を超える見込み。関東の内陸は、25℃前後まで上がる所がありそうだ。思った以上に日差しが強く感じるだけでなく、まだ水分補給のタイミングも不慣れな時季でもあるため、服装や体調管理、車内の温度上昇などに注意が必要となる。

(気象予報士・高橋和也)

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