4月は日銀「展望リポート」やFRB「量的引き締め方針」に注目【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフリサーチストラテジスト】

(※写真はイメージです/PIXTA)

※本稿は、チーフリサーチストラテジスト・石井康之氏(三井住友DSアセットマネジメント株式会社)による寄稿です。

2024年4月の注目イベント

■日本では、25~26日に金融政策決定会合が開かれます。日銀は3月会合で、マイナス金利政策を含む大規模緩和政策の解除を決めました。4月会合では、新たな物価見通しなどを示す「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」が公表されます。日銀の利上げペースを見通す上で、展望リポートが注目されます。

■米国では、月末から米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されます。米連邦準備制度理事会(FRB)は3月のFOMCで、政策金利を5会合連続で据え置き、経済見通しでは年内3回としていた利下げ予想を維持しました。次回会合では、量的引き締め(QT)の資産圧縮ペースの減速が決定されそうです。

■中国では、16日に1-3月期のGDPが発表されます。不動産市場の低迷が続くなか、全国人民代表大会(全人代)で中国政府が掲げた24年の経済成長率目標である「5%前後」達成の実現性が注目されます。

■人口が世界1位になったインドでは、「総選挙」が各州で4月19日から6月1日にかけて行われます。世論調査によれば、高成長が続く経済を追い風に、モディ首相率いる与党インド人民党が優勢の模様です。

【図表】各国・地域の経済指標、金融政策決定会合等イベントの予定(2024年4月)

(2024年3月28日)

石井 康之

三井住友DSアセットマネジメント株式会社

チーフリサーチストラテジスト

※上記の見通しは当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。今後、予告なく変更する場合があります。

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『4月は日銀「展望リポート」やFRB「量的引き締め方針」に注目【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフリサーチストラテジスト】』を参照)。

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