春らんまんの中国貴州省、タイの観光客を魅了

春らんまんの中国貴州省、タイの観光客を魅了

25日、空から見た貴州省貴安新区の桜花園。(小型無人機から、貴陽=新華社記者/陶亮)

 【新華社貴陽3月28日】中国貴州省貴安新区にある花の名所「貴安万畝桜花園」では早春を迎え、2万4千ムー(16平方キロ)の桜の花が咲き誇り、国内外の観光客を魅了している。

 桜花園には現在、桜の木70万本以上が植えられている。より大勢の観光客を誘致するため、今年は園内に観光や文化体験、グルメを楽しめるスポットも数カ所増設された。タイのバンコクから来たメイさん(60)は「咲き誇る花が海のようで、とても美しい」と語った。

 これまでにも何度か中国を旅行したことがあるというメイさんは中国のことが好きだと話し、「訪れる度に新しい景色を目にし、違った経験をしている。中国の観光地はここ数年進化を続け、行きたい場所がたくさんある。中国とタイの相互ビザ(査証)免除が決まると、すぐに友だちとの中国旅行を決めた」と語った。

春らんまんの中国貴州省、タイの観光客を魅了

25日、貴州省貴安新区の桜花園を散策する観光客。(貴陽=新華社記者/陶亮)

 タイ人のナンシーさん(55)は今回、友人3人で貴州省を訪れた。黔南(けんなん)プイ族ミャオ族自治州貴定県にある菜の花と雪山が見えることで知られる「金海雪山」を楽しんだ後、桜花園で桜の海を観賞し「貴州省の景勝地のサービスはとても充実している。山や平野の至る所で花いっぱいの風景が見られてとてもうれしい」と話した。

 バンコクのチャレルムチャス・ブーンヤリープンさん(64)一家は、中国南西部の風土や情緒を体験するために、貴州省を訪れた。中国人の祖父の影響で、チャレルチャスさんは子どもの頃から中国文化に夢中だったという。ここ数年、チャレルムチャスさんの「中国愛」は以前にも増して深まり、訪問した都市は中国全土に広がっている。

 チャレムチャスさんは「相互ビザ免除措置が実施されて以来、中国への旅行がより便利になった」と語り、今後も両国の経済貿易協力がますます深まり、両国民の交流も一層盛んになるだろうと期待を述べた。(記者/周宣妮)

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