≠ME、初めて自分で購入した“1stアルバム”とは?

≠ME

今年2月24日に結成5周年を迎えた≠ME(ノットイコールミー)が20日、1stアルバム『Springtime In You』をリリース。グループ初のフルアルバムで、リード曲の「ラストチャンス、ラストダンス」を筆頭に新曲5曲、デビューミニアルバム『超特急 ≠ME行き』のリード曲「秘密インシデント」と、これまでリリースされたシングル表題曲を収録。この5年間の軌跡を振り返ることができるアルバムとなっている。インタビューでは、1stアルバムにちなんで、自分で初めて購入したアルバムから、リード曲「ラストチャンス、ラストダンス」の注目ポイント、さらに今後悔していることについて、河口夏音、櫻井もも、菅波美玲、鈴木瞳美、谷崎早耶、本田珠由記の6人に話を聞いた。【取材・撮影=村上順一】

■それぞれの“1stアルバム”

――1stアルバム『Springtime In You』発売おめでとうございます!

皆さん1stアルバムのリリースを初めて聞いた時、どのような気持ちになりましたか。 菅波美玲

デビューの時にミニアルバム『超特急 ≠ME行き』をリリースさせていただきましたが、そういえばフルアルバムってまだ出していなかったんだと思いました。今回1stアルバムということで、今までリリースさせていただいた楽曲はもちろん、たくさん新曲も入っているので、皆さんに今の≠MEも感じていただけたらと思っています。

――サブスクで聴かれる人も多い昨今、もしかしたら、本作で初めてCDアルバムを買うという人もいるかもしれないなと思いました。それにちなんで菅波さんが初めて自分で購入したアルバムは覚えていますか。 菅波美玲

はい。西野カナさんの2枚同時にリリースされたベストアルバムです。母が西野カナさんのファンで、その影響で私も好きになり、私と母でそのアルバムを1枚ずつ購入したのを覚えています。

――鈴木さんは1stアルバムリリース、どのように感じていますか。 鈴木瞳美

なんといっても5周年というタイミングに出させていただけることがすごく嬉しいです。デビューミニアルバム『超特急 ≠ME行き』のリード曲「秘密インシデント」、シングル表題曲全曲に加えて5曲も新曲が収録されて、初回限定豪華盤には、昨年6月に2Daysで行った≠ME全国ツアー2023「We shout "I am me."」日本武道館公演の模様が収録されていて、とても豪華な1枚だと思いました。そして、テーマが青春というのも嬉しかったです。≠MEと言えば青春で、デビューさせていただいた時のジャケット写真も制服だったのですが、大人っぽい、かっこいい、可愛いといろいろ巡って、また制服に戻ってこれたことが嬉しいです。

――そんな鈴木さんが初めて買ったアルバムは? 鈴木瞳美

シングルCDを買ったことはありましたが、私はまだ自分でアルバムを買ったことはないんです。私が音楽を聴きはじめた頃にはスマートフォンがあったので、曲をダウンロードして聴くことがほとんどでした。私の中でアルバムはいろいろな楽曲が詰まった1枚なので、「特別なもの」というイメージがあります。『Springtime In You』を自分で買って初めてのアルバムにしたいです!

――本田さんは1stアルバム『Springtime In You』、どのように感じましたか。 本田珠由記

1曲1曲がとても濃くて、このアルバムを通していろいろな≠MEを知れると思いました。そして、もっと≠MEを大好きになってもらえる作品になったと思います。七変化どころではない≠MEを感じていただけると思います。

――ご自身で購入されたアルバムは? 本田珠由記

私もまだ自分で買ったことはないのですが、母におねだりをして買ってもらったアルバムはきゃりーぱみゅぱみゅさんの作品だったと思います。なので、私もひーちゃん(鈴木瞳美)のように『Springtime In You』を自分で買った初めてのアルバムにしたいと思います!

――櫻井さんはいかがですか。 櫻井もも

メジャーデビューさせていただいてから3年が立つということで、3年間でこんなにも表題曲をいただけていたんだなと驚きました。改めていろいろな曲に挑戦させていただけて本当にありがたいなと思い、≠MEにいられて幸せだなと思いました。

――軌跡を感じられる作品ですよね。そんな櫻井さんの初めて購入したアルバムは? 櫻井もも

自分のお小遣いで初めてゲットしたアルバムは、乃木坂46さんの2ndアルバム『それぞれの椅子』でした。購入してから嬉しくてずっと聴いていました。当時の私はスマートフォンを持っていなかったので、お気に入りのピンク色のポータブルCDプレーヤーで聴いていたのを思い出します。

――プレーヤー込みで思い出もあっていいですね。河口さんは今回のアルバムのリリース、どう感じていますか。 河口夏音

メジャーデビューから3年間で様々な色の楽曲を歌わせていただいたんだなと思いました。また、リード曲の「ラストチャンス、ラストダンス」は≠MEらしさ溢れる楽曲になっていて、≠MEの魅力がギュッと詰まったアルバムになっているなと思いました。

――河口さんが初めて購入したアルバムは? 河口夏音

私はアルバムをたくさん持っていて、お家にアルバムのコーナーがあるぐらい集めています。ただ、初めて購入したアルバムの記憶があやふやで、おそらくなのですがAKB48さんの2ndアルバム『1830m』だったと思います。お小遣いを貯めて購入して、特典会にも行った思い出があります。

――谷崎さんは『Springtime In You』にどのような感想を持ちましたか。 谷崎早耶

このアルバムを手に取っていただけたら、≠MEのことをたくさん知っていただけるような作品になっていると思いました。そして、「君の中の青春」という想いが込められたタイトルになっているので、この作品からたくさん青春を感じてほしいです。

――谷崎さんが自分で購入した初めてのアルバムは? 谷崎早耶

私も夏音ちゃんと同じAKB48さんの2ndアルバム『1830m』でした。AKB48さんにハマっていて、ベストアルバム『神曲たち』も一緒に買ったのを覚えています。アルバムはそのアーティストのことを深く知れると思っていて、AKB48さんのことをもっと知りたくて、アルバムを買おうと思いました。そのアルバムがきっかけでよりAKB48さんのことを好きになったので、私たちのアルバムを聴いて、皆さんが同じ気持ちになってもらえたら嬉しいです。

6人が後悔していることとは

――アルバムリード曲「ラストチャンス、ラストダンス」のお気に入りポイントは? 本田珠由記

2 番の歌詞にある<貸してる本だって もういらないよ 君にあげる たまに思い出してね 僕が好きだったセリフ>というフレーズがお気に入りです。僕のことを思い出してほしいじゃなく、好きだったセリフを思い出してほしいというのが、すごく切なくて胸がギュッとなりました。 菅波美玲

2 番の<涙なんて流さないよ 心音だけバクバクで>というフレーズがすごくいいなと思いました。なかなか日常生活で心音という言葉はあまり使わないなと思い新鮮でしたし、<バクバクで>という擬音で終わっているのもすごくいいなと思いました。 鈴木瞳美

「ラストチャンス、ラストダンス」は片思いの失恋ソングなのに、爽やかで疾走感があります。そんな曲調に反して歌詞がとても切なく感じました。失恋したけど<今日で最後だから 明日の君は好きじゃないよ>とか、強い気持ちが節々に表れていて、そういう部分が特に好きです。 櫻井もも

音がとてもキラキラしていて、音だけでも学生生活の儚い青春を感じられました。その中で≠MEみんなの可愛い歌声で、切ない歌詞を歌うというのがグッときました。笑顔で歌っているのですが、歌詞の切なさとのギャップがすごくいいなと思いました。また、振り付けもすごく可愛いので注目してほしいです。 河口夏音

私は<バイバイ 淡い期待>というフレーズが大好きで、曲を流してそのフレーズが来ると、いつもグッときています。淡い期待すらもバイバイしてしまうのかと、切ない気持ちになりました。

――谷崎さんは「ラストチャンス、ラストダンス」のお気に入りポイントは? 谷崎早耶

私は 2 番の<人はいつも選択して その度また進んでって 僕はどこでそのチョイス間違えたんだろう>という歌詞が好きです。私たちも選択をして、≠MEのオーディションを受け活動しているので、改めて人生って選択なんだなと感じました。この曲の主人公はどこでそのチョイスを間違えたんだろう?とか考えました。いろいろな人が共感できる歌詞だと思いました。

――みなさんが後悔していることは? 河口夏音

高校時代に応援団に入らなかったことを後悔しています。当時は少し照れくさくて入らなかったんですけど、すごく楽しそうだなって思っていました。友達が応援団をやっていたので、一緒にやっていたらもっと高校生活を楽しめたのかなと思います。もし当時に戻れたら応援団をやりたいです。

――応援することが好きなんですね。 河口夏音

応援することは大好きです! 私はバスケ部でベンチだったのですが、たくさん応援していました。

――本田さんは後悔していることはありますか。 本田珠由記

小学校のベースボール大会で後悔があります。その大会は保護者の方が観にきていて、その時の母は縞模様の服を着て観に来てくれていたのですが、私はうまくいかなくて、ちょっといじけちゃって。それで「最悪、失敗した!」と母に抱きついたら、それは違う人でした…。 一同

(笑)

――縞模様の服だけで判断してしまったんですね。 本田珠由記

そうなんです。縞模様の服を目がけて抱きついてしまって。会ったことがない誰かのお母さんで、あまりにびっくりしてごめんなさいも言えずに逃げてしまいました。あの時ちゃんと謝っておけば良かったなと後悔しています。

――櫻井さんの後悔は? 櫻井もも

私もなっちゃん(河口夏音)と似ているんですけど、学生時代に軽音部に入っておけばよかったなと後悔しています。でも、いま番組でバンドができているので、結果的にはいいのかな?と思ってはいるのですが、制服を着てバンドをやってみたかったです。 谷崎早耶

今からでも大丈夫だから、制服を着てバンドやろうよ! 櫻井もも

嬉しい!いま後悔じゃなく、目標になりました! 鈴木瞳美

私、メンバーの年齢がなぜか加入当初で止まっていて、私は加入当初というわけではないのですが、気持ちとしては19歳なんです。早耶と美玲は21歳で止まっていますし、16歳の子がまだいると思っています。なので、制服も一生着れるだろうなと思っています。 櫻井もも

ずっと青春できるね!制服でバンドやるのがすごく楽しみです。

――では、鈴木さんが後悔していることは? 鈴木瞳美

もう少し本、文字を読めるようになっていたらよかったなと思います。私、教科書や文字を読むとすぐ眠くなっちゃうんです。それはきっと学生の時に、眠くなっちゃうからと言って、文字から逃げてきてしまったからだと思います。文字としっかり向き合っていたら本を読むことも苦労していなかっただろうなって。

――本を読むその先に何を見据えているのでしょうか。 鈴木瞳美

アイドル活動をしていく中で語彙力を身につけたいんです。勧めてもらった本を購入して読むんですけど、やっぱりちょっと読んだら眠くなってしまって…。メンバーの永田詩央里ちゃんが、私のような初心者でも読みやすい本を選んで貸してくれたのですが、その本も3年くらい借りっぱなしなんです。きっと幼い頃から本を読んでいたらスラスラと読めるようになり、もう少し語彙力があったのかなと思い、後悔しています。

――まずは永田さんから借りた本を読んで、感想を伝えるところからですね。 鈴木瞳美

目標にします!

――菅波さんは後悔していることはありますか。 菅波美玲

私はフラダンスをちゃんとやっておけばよかったと後悔しています。私は福島県のいわき市出身なのですが、フラダンスが有名で、フラダンスの大会もあるんです。その大会にお友達が出ていたのを観に行ったときに、フラダンスをやっておけばもっといわき市の魅力を伝えられたのかなと思いました。あと振りを覚えも早くなったり、特技にもなっていたんじゃないかと思ったので、当時やらなかった自分を少し後悔しています。

――谷崎さんの後悔していることは? 谷崎早耶

小学生の頃、靴底にローラーがついている靴がとても流行っていました。私は小学生の時にダンスを習っていて、ダンスレッスンに行くときは絶対にその靴を履いて行きたかったんです。でも母が急いでいるときは危ないから履いていくのを止められたのですが、それを振り切って履いていったら、道中で思いっきり転んでしまって…。あのとき母の言うことをしっかり聞いておけば良かったなととても後悔しています。

ライブに臨む姿勢

――≠MEはライブパフォーマンスが素晴らしいですが、今どのような気持ちでステージに立たれていますか。この5年間で変化したことなどあれば教えてください。 本田珠由記

私はどの席の方にもライブに来て良かった、と思っていただくことを目標として毎回ライブに臨んでいます。初めてのコンサートの時に、指原さん自ら実際にステージに立って、踊り方や、目線の向け方など実際にみせてくださったのがすごく印象に残っていて、今もそれを忘れずに目線や大きく踊ることを意識しています。 菅波美玲

最初は緊張と楽しみの2つを比べたら緊張の方が上でした。でも、たくさんステージに立たせていただいて、楽しみの方が大きくなりました。それは、私たちを待ってくださっている方がいることを実感したからなんです。いまは「今日ライブに来て良かった」「ノイミーちゃん大好き」と思ってもらえるようなライブをしたいと思いながらステージに立っています。経験を積み重ねて視野が広がり、ライブって楽しいなと改めて思えた瞬間でした。でも緊張はするので、出番前にメンバーと「大丈夫だよ」と抱きしめあったり、背中を叩いてもらって気合いをいれてもらっています。 鈴木瞳美

皆さんと会えない期間は動画配信を沢山するように心がけていて、ファンの方は配信での私が印象として強かったと思います。それもありライブを観に来てくださった方が口を揃えて、「こういう一面あったんだ」って(笑)。配信の時は皆さんとコミュニケーションをとって、できる限り近い距離で私を感じていただけたらと思いますし、私が憧れたアイドルのようにライブの時は手の届かない存在でありながらも、常に会いたいと思ってもらえるパフォーマンスを心掛けています。 谷崎早耶

本当にありがたいなと思いながらいつもステージに立っています。会場が大きくなればなるほどステージセットやトロッコなどいろいろな演出が増えていくと覚えることもたくさんあり、正直大変だなと思うときもあります。でも、ステージに立ち、ファンの皆さんが照らしてくれるペンライトの景色を見ると、「頑張ってきて良かった」と思えます。不安だったことも忘れて、このステージに立てる喜びや、明るい気持ちになれるので、ライブって本当に幸せな空間だなと思っています。そのステージを噛み締めすぎて、毎回泣いちゃうんですけど。

――でもそのくらい本気でライブに臨んでいる証拠ですよね。河口さんはいかがですか。 河口夏音

私はツアーやコンサートで特に頑張ることを公演ごとに変えています。たとえば歌詞に合わせた表情や、ダンスでは足の動きを頑張るなど課題を変えています。最近の私は歌っている時の表情がすこし必死なので(笑)、そうならないように意識しています。でも、ライブで一番大事なことは楽しむことなので、その気持ちを忘れないように心がけています。 櫻井もも

ライブが本当に大好きで、私の人生においてとても大切なものです。歌って踊っている自分も好きですし、ステージに立っている時は誰よりも自分のファンでいようと心がけています。また、ステージではキラキラと輝く存在でいたいので、ちゃんと自分を俯瞰して、浮かれすぎないようにしています。昔は勢いに身を任せていた部分もあり、ステージを楽しみすぎてしまい、練習ではできていたのに、本番でできなかったこともありました。今は冷静に皆さんに楽しんでもらうことを第一に頑張っています。 (おわり)

作品リンク

https://not-equal-me.lnk.to/Springtime_In_You

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