ラツィオで不遇の鎌田大地、監督交代でチャンス到来? 現地メディア「新指揮官はカマダにより適したフォーメーションを試している」

写真:トゥドール新監督の到来によって、輝く鎌田を見ることができるだろうか? ©Getty Images

ラツィオに所属する日本代表MF鎌田大地が同クラブで輝けるかどうか、現地メディアも大いに注目している。

イタリアメディア『THE LAZIALI』は「トゥドールはカマダを再始動させることができるだろうか?」と題した記事を掲載。今月にラツィオ指揮官となったイゴール・トゥドール新監督が、鎌田の再起に影響を与えるだろうとの見方を示した。

今季のラツィオは序盤から低迷。2021-22シーズンから同クラブを率いるマウリツィオ・サッリ氏の下、昨季はセリエAを2位で終えるなど好成績を残したが、今季はセリエA第28節終了時点で12勝4分12敗で9位に低迷。現地時間3月11日に行われたウディネーゼ戦に1-2で敗れたことで公式戦4連敗を喫し、同月13日にはラツィオがサッリ氏の辞任を発表していた。

昨年8月、鎌田はフランクフルトでの活躍が評価されてラツィオに完全移籍。サッリ氏からの評価は高く、背番号「6」を与えられた。だが、シーズンが進むにつれてポジション争いに苦戦するようになり、出場機会を減らしていくことに。ラツィオとの契約時に2年延長オプションが付いていることが報じられていたが、今夏には新天地を求めるべくオプションを発動しない可能性が高まっていた。

サッリ氏辞任後のラツィオは、一時的にアシスタントコーチのジョヴァンニ・マルトゥシエッロ氏が指揮を執ったあと、現役時代にユヴェントスなどで活躍したトゥドール新監督にバトンが引き継がれた。『THE LAZIALI』は、セリエAを良く知るトゥドール新監督の到来が、鎌田にとって好機となる可能性を指摘した。

「トゥドールはラツィオ到着後、すべての序列を廃止し、今後数週間の見通しに基づいてどの選手を信頼するかを決定する見込みだ」

「ここ数日、クロアチア人監督はカマダにより適した3-4-2-1を試している。関係者の間では、手遅れになる前に状況を好転させることができるのではないかという楽観的な見方もある」

果たして、鎌田は新監督との船出でフランクフルト時代の輝きを取り戻すことができるだろうか。

© 株式会社SPOTV JAPAN