【セリエA 第30節 プレビュー】スクデット獲得に向け歩みを進めるインテル ラツィオ鎌田大地は新監督体制下でチャンスを得られるか

写真:鎌田はトゥドール新監督のもと出場機会を増やせるか ©Getty Images

日本時間3月30日から4月2日にかけて、セリエA第30節の10試合が行われる。首位インテルは残留争いを演じるエンポリとの一戦。確実に勝利しスクデット獲得に前進したいところだ。ラツィオはイゴール・トゥドール新監督体制の初戦でユヴェントスと対戦。鎌田大地に出番は訪れるか。
 

◉注目カード

■インテル vs エンポリ
首位を独走するインテルは17位エンポリをホームに迎えての一戦。リーグ戦での直近10試合の直接対決の戦績を見ると、インテルが9勝1敗と完全に圧倒しており、今シーズン第5節の対戦でもフェデリコ・ディマルコのゴールで1-0と勝利した。インターナショナルマッチウィーク明けの試合という不安はあるものの、実力差や戦績を考えると苦戦を強いられることはないはずだ。第29節の試合でフランチェスコ・アチェルビに人種差別発言の嫌疑がかけられ、出場停止処分を受ける可能性もあったが、証拠不十分で“無罪”に。この試合への出場に問題がなくなったのもプラス要素だ。

■フィイオレンティーナ vs ミラン
2位につけるミランは、難敵フィオレンティーナとのアウェーゲームに挑む。今シーズン第13節の対戦ではテオ・エルナンデスのPKで1-0と辛勝、その試合を含めた直近5試合の直接対決でも3勝2敗、すべて1点差ゲームと競った展開になっているため、ミランとしては油断できない一戦となるだろう。ミランは現在、公式戦5連勝中だが、フィオレンティーナも公式戦6試合連続無敗と、両チームとも調子は悪くない中、ラストスパートに向けてお互いに白星を手にしたい。

■ラツィオ vs ユヴェントス
直近の8試合で1勝4分け3敗と、1月下旬以降、失速気味のユヴェントスはアウェーでラツィオと対戦する。第4節で対戦した際には3-1と快勝した相手だが、ラツィオは成績不振の影響でマウリツィオ・サッリ監督が辞任し、イゴール・トゥドール新監督体制がスタート。サッリ監督時代の4バックから3バック(3-4-2-1)にシステムを変更する可能性が高いとされており、第4節の時とは全く別のチームと対戦すると考えて臨んだほうがいいだろう。ラツィオとしては終盤戦に向けて巻き返しを図り、来シーズンの欧州カップ戦出場権獲得を成し遂げるための試金石となる一戦。サッリ時代に不遇をかこった鎌田大地も、トゥドール監督のシステムなら輝きを放てるかもしれない。

■その他の見どころ
勝ち点45で7位のナポリは、同47で6位のアタランタと直接対決に挑む。勝てば順位が入れ替わるが、敗れるとポイント差が離れ、欧州カップ戦出場権が遠のくことになる。前節は首位インテルに先制されながらも終盤にゴールを奪って1-1と引き分けており、その粘り強さを今節も発揮したいところだ。ローマはレッチェとのアウェーゲーム。次節にはラツィオとのローマダービーが控えているだけに、今節も確実に勝利し弾みをつけておきたいところだ。
 

◉セリエA 第30節 対戦カード

3月30日(土)
20:30 ナポリ vs アタランタ
23:00 ジェノア vs フロジノーネ
23:00 トリノ vs モンツァ

3月31日(日)
2:00 ラツィオ vs ユヴェントス
4:45 フィオレンティーナ vs ミラン

4月1日(月)
19:30 ボローニャ vs サレルニターナ
22:00 カリアリ vs ヴェローナ
22:00 サッスオーロ vs ウディネーゼ

4月2日(火)
1:00 レッチェ vs ローマ
3:45 インテル vs エンポリ

※時刻はすべて日本時間

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