オリオールズの売却が正式に成立 オーナー会議が満場一致で承認

レギュラーシーズン開幕前日となった日本時間3月28日、ボルティモアにおける野球の新時代が幕を開けた。アンジェロス一家からデービッド・ルーベンスタイン氏が率いるグループへの球団売却について、オーナー会議が満場一致で承認し、ルーベンスタイン氏がオリオールズの新たな筆頭オーナーとなることが正式に決定。現在74歳のルーベンスタイン氏はオリオールズの大ファンでもあり、17億2500万ドルでオリオールズを買収することが今年1月末の時点で合意に達していた。

MLB機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは「デービッド・ルーベンスタイン氏がオリオールズの新しい支配人として、メジャーリーグの各球団からの承認を得たことを祝福します」とのコメントを発表。「ボルティモア出身で、生涯を通じてオリオールズのファンでもあるデービッドは、オリオールズを前進させるのに相応しい人物です。我々はデービッドと彼のパートナーたちをフランチャイズの新しい支配人として歓迎します」と述べた。

球団売却が承認されるためには、30球団中23球団以上のオーナーの賛成が必要だったが、オーナー会議は満場一致でオリオールズの球団売却を承認。なお、ルーベンスタイン氏が率いるグループには、オリオールズのレジェンドであるカル・リプケンJr.や元ボルティモア市長のカート・シュモークらが含まれている。

現在のオリオールズは若手の台頭とともにチーム再建を終え、1983年以来のワールドシリーズ制覇を目指すフェイズに突入している。アドリー・ラッチマン、ガナー・ヘンダーソン、グレイソン・ロドリゲスらがすでにメジャーの舞台で活躍しており、球界ナンバーワン有望株のジャクソン・ホリデイを筆頭に、プロスペクト(若手有望株)の層も非常に厚い。ファーム組織は球界随一の充実度を誇っており、黄金期の到来が期待されている。オリオールズを愛するルーベンスタイン氏のもとで、オリオールズはさらに戦力をアップさせていくことになりそうだ。

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