内藤剛志主演「旅人検視官 道場修作」第2弾、物語の鍵を握る出演者からコメントが到着

BS日テレで4月14日に放送する、内藤剛志が主演するサスペンスドラマ「令和サスペンス劇場 旅人検視官 道場修作 愛知県蒲郡・西浦温泉殺人事件」(午後7:00)。シリーズ第2弾となる本作に出演するメンバーからコメントが到着。さらに、新たな場面写真が公開された。

「旅人検視官 道場修作」は、定年した元警視庁検視官・道場修作(内藤)が亡き妻が残した雑記帳を手に旅する、完全オリジナルストーリーの正統派・旅情サスペンスだ。今回の舞台は、俳人・高浜虚子ゆかりの地・愛知県蒲郡市。伝統の三河木綿を守る夫婦との出会いが、道場を事件へと引き込んでいく。不可思議な転落事故、伝統織物を巡る利権争い、愛憎まみれる三角関係…さまざまな思惑が複雑に絡み合い、悲劇へとつながっていく。そこには哀しくも切ない物語が隠されていた。亡き妻との時間を取り戻そうと旅を続ける道場は、捜査に関わるまいとしながらも、元検視官ならではの鋭い視点で、地元警察の若手鑑識係と共に殺人事件の真相に迫っていく。

瀬川木綿子役のいしのようこは、作品に関して「木綿子と道場が抱えている、それぞれの寂しさや悲しさ、後悔とかそういうものがところどころで、ふっとリンクするかたちが伝わればいいなと思います。なぜこんな悲劇が起きたのか、この2時間にギュッと詰まった濃い話を、どこまで自分で咀嚼(そしゃく)してお届けできるか。登場人物の誰かと、見ている方との気持ちがリンクすれば、私の中では成功ですね」と語り、内藤との共演には「久しぶりにお会いしましたが、内藤さんは全然お変わりなくお話も楽しく、いつも通りでしたね(笑)」と楽しかった様子。

見どころを聞かれると「道場さん!」と即答。その理由は「なぜか行く先々でいろいろなことに巻き込まれていくというね(笑)」とのこと。だが、「ただ旅をしているわけではなく、奥様の面影を追いながら、寂しさや後悔など、いろいろな思いの旅なんです。そんな道場さんも旅先で出会う人たちに刺激を与え、生きていく目的や糧(かて)になっている気がします。そういった道場さんの哀愁は見どころかな」と明かし、「道場が俳句を一生懸命作るという流れにヒントが隠されていたり、マジックのようにいろいろなところに種が仕込まれていたりするので、発見しながら見ていただきたいです」とアピールした。

瀬川浩一郎役の村上新悟は、「令和サスペンス劇場ということで新しいなと感じたのは、旅番組やグルメ番組の要素があり、その中にあるサスペンスの内容も、愛憎劇というよりは、心に染み渡るようなヒューマンドラマみたいな作品です。台本も素晴らしく、そのあたりがマッチしていてよく書かれたストーリーだなと思います。今回本当に楽しみにしていたし、実際撮影自体も楽しませていただいています」と作品の魅力に触れる。

主演の内藤が「現役刑事じゃない役とは斬新」と話し、「内藤さんの今までの刑事ものとはまた違った、素のお人柄というか、そういうところが存分に描き出されたような作品なので、僕はぴったりなんじゃないかなと思いますね。内藤さんに『今まで何件ぐらい事件解決したんですか?』と聞いたら、『25年以上刑事をやっているから何件解決したか覚えていないな(笑)」とおっしゃっていて、実際の刑事だったらとてつもない事件を解決してますよね」と言って、なごやかな雰囲気で撮影が行われたことをうかがわせた。

続けて「伝統工芸(文化)を守ろうとしている人間と、それをさらに今後につなげていこうと試行錯誤している人間と、その2人に挟まれた女性と師匠との四角関係ですかね。そこがどういうふうにエンディングを迎えるのか、そして道場さんがどの段階で気付くのかが見ものですかね」と明かした。

河相我聞は、沢松智也を演じるにあたり「かなり深く掘って役をつくっていかないと、表現が難しいかなと思いました。どういう心情なのかというのを細かく表現していきたいですね」と心境を口にし、撮影について「ここ最近は地方でのドラマロケというのがほとんどなかったので、やっぱりこういうのはうれしいですよね。皆で一緒にご飯を食べて、顔を合わせていろんな会話をしてというのは、非常に一体感も連帯感も持てていいですね」とうれしそう。

内藤との共演は、20歳の時が初めてだったそうで「それからいろいろな作品で共演させてもらっています。昔から重厚感というか渋みもあってすごい俳優さんだなと思っていましたが、今も変わらずすてきな方です。僕、内藤さんに対して興味深々で(笑)。どのように健康に気を使っているのかとか、仕事の取り組み方、どうしてそんなふうにいられるのかとか、根掘り葉掘り聞いています」と尊敬の念を表している。

また、前作に続いて、柏木翔平役で出演する入江甚儀は「『よくやった第1弾の僕!』と思いました(笑)。番組のPR動画の第一声にも『道場検視官!』という柏木の声も使っていただいてうれしかったです」と喜び。見どころについて「第1弾も二転三転する結末で悲しい事件だったのですが、今回も皆さんの予測がつかない展開で、愛がある故の悲しい結末となっています」と含みを持たせる。

今回の舞台となる蒲郡は初めて訪問した入江。「前回が日本海で今回は太平洋、海続きでいい景色を見させてもらって、心が奇麗になった気分です。今回、地元名物のウナギを食べるシーンがあるのですが、衣装合わせの時に『ウナギ楽しみにしています!』と言ったら、プロデューサーの方に『絶対食べさせないよ(笑)』と言われて、僕は意地でもカットがかかる前に一口手を付けようと思っています」と無邪気に笑った。さらに、「先輩面の柏木を楽しんでいただけけたらなと思います。前回よりパワーアップできるように頑張ります。見どころもたくさんありますので、楽しみにしていてください」と呼び掛けている。

さらに、本格的なドラマ出演は初めてとなるユリは、遠山美里役に抜てきされた。「アクションでの出演経験はあったのですが、お芝居とセリフがあるドラマは今回が初めてでした。撮影が始まるまではすごく緊張していましたが、現場に入ると少しほぐれていきました。サスペンス含め、今回の鑑識官役も初めてで、専門用語を調べたのですが詳細まであまり出てこなくて、想像したイメージしかないので難しいですね」と苦労をにじませつつ、演じる美里を「すべての感情に対して一直線で、少林寺拳法が得意で体育会系な元気な女性ですね。仕事に対してもいろいろなことに突き進む人かなと思います。だから憧れの道場さんにも一直線です(笑)」と表し、視聴者へ向けて「道場修作というキャラクターが魅力的な作品ですが、私の演じる鑑識の遠山と柏木さんのコミカルな掛け合いにもご注目ください。今回の事件の裏側に潜んでいる真実にも私は感動したので、そこもぜひご覧いただきたいです」と力を込めた。

そして、ベテランの藤田弓子が瀬川和子役を担う。「三河木綿の事業を一代で築き上げた職人・和子は、オーナーで、その大事な伝統や想いを継ぎ手に教えてきた人物です」と紹介する。加えて「内藤さんは出ずっぱりなのに、皆さんといつもお話していて。皆にすごく好かれていて、実生活も本当にすてきな方で、この2時間作品をちゃんと走り切ってくださって素晴らしいですよね。内藤さんありきでできた脚本だと思います」と絶賛。

最後に「このドラマは旅情の部分としては、本当においしさや楽しさが伝わってくると思います。行ってみたいな、食べてみたいな、あの人たちに会いたいなという気持ちになります。もちろんサスペンスだから、いろいろなことが起こるのですが、ちゃんと訳があって、思いやっているが故の事件となります。道場の奥さまへの思いもとても温かく、若い方にもぜひ見ていただきたいです」とコメントしている。

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