インド国債、FTSE新興国債券指数への組み入れ見送り

Dharamraj Dhutia

[ムンバイ 28日 ロイター] - 指数算出会社FTSEラッセルは28日、「FTSE新興国市場国債指数(EMGBI)」へのインド国債の組み入れを見送ったと明らかにした。税金、登録、決済面の問題を理由に挙げた。

定期見直しで、インド国債のアクセシビリティーに進展があったことは認め、組み入れ候補のウオッチリストに残した。

FTSEは、マージンファイナンスを巡ってカストディアンにより大きな柔軟性を付与することについて前進が見られ、取引決済プロセスの一定の改善につながったと指摘。

一方、外国人ポートフォリオ投資家登録の書類要件、規制当局への報告の増加、決済サイクルの長さ、税金関係の手続きなどの要因が、「市場アクセシビリティーレベル1」への適合を妨げているとした。

JPモルガンとブルームバーグ・インデックス・サービスは、新興市場指数に一部のインド国債を組み入れることを決めている。組み入れはそれぞれ2024年6月、25年1月から実施される。

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