日光キッズゲルニカ 思い思いの平和、180人が大作描く ネパールで総仕上げへ

巨大キャンバスに絵の具を塗る子どもたち

 【日光】巨大なキャンバスに平和への願いを込めて子どもたちが絵を描くイベント「日光キッズゲルニカ」がこのほど、今市の道の駅「日光街道ニコニコ本陣」で開かれ、2日間で延べ約180人が参加して作品作りに取り組んだ。

 スペインの画家ピカソの作品「ゲルニカ」と同サイズのキャンバス(縦3.5メートル、横7.8メートル)に子どもたちが平和を願って作品をつくるイベント。

 市内で8回目となる今回は「キッズゲルニカ」の国際的なネットワークを生かし、日光で描いた作品をネパールに送り、同国で開かれるワークショップで完成させる。完成作品は日本に戻され、4月に市内で披露される予定。

 子どもたちは絵の具を使ってネパールの「国花」であるシャクナゲや日本のサクラ、ヒマラヤ山脈や日光連山、またイチゴやお菓子などを描いた。母親と参加した宇都宮市の昭和小1年桐原咲良(きりはらさくら)さん(7)は「四つ葉のクローバーや雪の結晶を描きました。すごく楽しかった」と話した。

 初日の16日にはネパールのドゥルガ・バハドゥル・スベディ駐日大使が会場を訪問し、「皆さんの平和への思いを世界に向けてアピールしましょう。世界一高い山の麓で完成させるので楽しみにしてください」と呼びかけた。

© 株式会社下野新聞社