河合優実の連ドラマ初主演作「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」の地上波放送が決定

NHK総合では7月9日から、河合優実が主演を務めるドラマ10「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」(火曜午後10:00)を放送することが分かった。

「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」は、作家・岸田奈美氏によるエッセーが原作。ベンチャー企業家だった父は急逝し、母は突然車いすユーザーに。弟はダウン症候群で、祖母は物忘れの症状が出てくる…。そんな家族をめぐる日々の出来事を、笑えて泣けて考えさせられて、心がじんわり温かくなる自伝的エッセーだ。昨年、BSで放送されると大きく話題を集め、ギャラクシー賞月間賞に輝くなど高い評価を得た作品が、視聴者の要望を受け、地上波の「ドラマ10」枠でオンエアされることになった。

ドラマでは、岸田氏が実話を基に描いたエッセーに、ご家族や関係者への取材によるエピソードや、独自の視点での脚色を加えて表現。主人公・岸本七実役を、話題作への出演が相次ぎ、「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」が連続ドラマ初主演となった河合が担う。七実の母・ひとみ役は坂井真紀、父・耕助役に錦戸亮。弟・草太役には、オーディションを経て新人の吉田葵を起用し、祖母・芳子役は美保純という、個性的な面々がそろっている。

なお、BSで放送したバージョンからの「短縮版」となるが、演出・大九明子氏が時間をかけて再編集した新たなバージョンも、変わらず楽しめるものとなっている。

河合は「自分にとって、本当に大切な作品です。このかけがえのない、宝物のようなドラマを、よりたくさんの方にご覧いただけることが大変うれしく、この機会に心から感謝しています」と、地上波での放送決定を喜ぶ。

加えて、「家族の世界を一緒に作ったキャストの皆さんと、スタッフの皆さん、大九明子監督、そして家族の物語をわれわれに貸してくださった岸田奈美さん一家、みんなのエネルギーがあの時ひとところに集まり、ほかに類を見ない温かな奇跡をまとったドラマが出来上がりました。どうか画面の向こうの皆さんに届きますように。ぜひご覧ください」と作品への思いを語り、視聴を呼び掛けている。

七実は高校生。学校では、きらきらした一軍女子たちの輪に入れずに、今日も同じ3軍同士、天ヶ瀬環(福地桃子)と授業でペアを組まされていた。いささか自意識をこじらせながら暮らしていたある日、母のひとみから連絡が入る。ダウン症の弟・草太が万引きをしたかもしれないというのだ。七実の、ありえないことが次々と起こる、てんやわんやな日々が続いていく――。大好きだった父・耕助の死、あまりにマイペースな祖母・芳子との生活など、さまざまな出来事と向き合い、必死で笑い飛ばし、時々涙しながら、七実は作家としてブレークする予定だが…!?

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