尼神インターが解散 和牛、ANZEN漫才に続き今月限りで フリー転身の誠子は吉本興業に感謝、渚も相方気遣う

吉本興業は28日、女性お笑いコンビ・尼神インターが3月限りで解散すると発表した。誠子(35)はフリーに転身し、渚(39)は吉本興業所属のまま活動を続けていく。

両者はともにコメントを発表。誠子は吉本側からエールを贈られたことを明かし、「こんなに芸人やお笑いに愛がある会社に15年も所属させて頂けて私は本当に幸せです」と感謝を記し、「今までの経験や想いを大切にしながらこれからは枠に捉われずに、私らしく輝きたいです」と決意をつづった。

渚は「貴重なモノがようけ手に入りました」とふたりの活動を振り返り、「お互い支え合えたらええなぁと思ってます」と相方への感謝もつづった。「変わらず人生において泥水をすすり、 不味ければツバを吐き捨て、泥水を透明にして目一杯美味い泥水を飲むという作業に時間を使い」と、芸人としての信念も明かした。

尼神インターは2007年に結成。誠子のあざといボケ、渚の鋭いツッコミが特徴。「M-1グランプリ2015」で準決勝進出、「第2回上方漫才協会大賞」(2017年)の話題賞などを受賞した。バラエティー番組にも度々登場していた。

今年2月に舌禍騒動を起因に解散したプラス・マイナス(岩橋良昌、兼光タカシ)、今月限りで解散する和牛(水田信二、川西賢志郎)とANZEN漫才(みやぞん、あらぽん)に続く、著名コンビの解散劇。ネット上ではお笑いファンの間から惜しむ声が続出している。

【誠子コメント全文】

尼神インターを応援してくださっている皆さま、

関わってくださったお仕事関係の皆さまへ

この度、私たち尼神インターは解散をする事になりました。

それに伴い私、誠子は吉本興業を退所し、フリーで活動していきます。

これまで尼神インターとして過ごした時間や経験はとても楽しくてかけがえのないもの です。コンビを組んでくれた相方の渚や応援してくださったファンの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。

本当にありがとうございます。

解散が決まり、今後どうしよう?と考えた時に私は人生たった一度きりだから勇気を出して挑戦をしたいと思いました。

退所を申し出た時に、吉本の社員さん達は、

「吉本を辞めても、人と人として応援するからいつでも相談して欲しい」と言ってくれま した。

こんなに芸人やお笑いに愛がある会社に15年も所属させて頂けて私は本当に幸せです。

今までの経験や想いを大切にしながらこれからは枠に捉われずに、私らしく輝きたいです。

そしてみんなも自分もワクワクするような活動をしていきます。

不安もあるけれど、自分の可能性を信じて一緒にいてくれる友達や応援してくれる皆さんを信じて生んでくれた両親への感謝を忘れずにどんな時も笑顔で優しい人になりたいです。

これからの渚と誠子の活動を応援してくださると嬉しいです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

誠子

【渚コメント全文】

こういうものを書かないといけないのか、当たり前にやるべきなのか、しなくて良いのなら と、分からず迷ってましたが、マネージャーさんからのアドバイスで、ちゃんとお伝えした 方が良いですという事で、思っててもそれ伝えなそもそも伝わらんか、そらそうかと思い、 ほんまに簡単ではありますが皆さんにお伝えさせて下さい

当たり前の事も分からんような奴、事足らん無知で危ない私に、丁寧に1つ1つ教えて下さり、時間を掛けて愛情を持って接して下さってる皆さん、ありがとうございます

本日をもって「尼神インター」が無くなります

ここに長い時間過ごしたようですが、一生の人生で見るとそこまで長くもなく、それやの に人生の単位で考えても濃ゆい時間を過ごさせて頂いたような気がします

携わって下さった方々、たくさんの経験、学びをありがとうございました

貴重なモノがようけ手に入りました

出会った方々のお陰です

同じ時代に生まれて、たまたま出会った皆さん、時間を使って気に掛けて下さった皆 さん、本当に感謝致します

ありがとうございます

これから「尼神インター」は無くなり別々にはなりますが、偶然同じ時代に生まれたモノ同士、これからも気が向いた時があれば、思い出して頂いたり記憶に残して頂いたり様子を伺って頂けると、やる気の糧になります

お互い支え合えたらええなぁと思ってます

どうぞ宜しくお願い致します

恐らくスムーズに器用にはいかへんと思いますが、変わらず人生において泥水をすすり、 不味ければツバを吐き捨て、泥水を透明にして目一杯美味い泥水を飲むという作業に時間を使い、楽しく気をくるわせたいと思います

気持ちをざっくりふわっとお伝えするものになってしまいました

ここまで目を通して頂きありがとうございます

皆さんがいてくれてやってこれました ありがとうございます 形は変わりますが、これからも皆さんと同じ時を過ごし、やりたい事をやっていきます

それでは皆さん本日も一日、ご安全に

(よろず~ニュース編集部)

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