過去最多に近いハリケーン発生か、テキサス沿岸は要警戒=米気象会社

[27日 ロイター] - 大西洋で発生する今年のハリケーンシーズンについて米民間気象予報会社アキュウェザーが27日発表した予報によると、暴風雨の発生回数が過去最多に近く、フロリダやテキサス、ノースカロライナ、サウスカロライナ各州では例年よりも直接影響を受ける危険な地域がありそうだ。

ハリケーンシーズンは6月1日に始まる。しかし同社によると、今年は、それ以前に発生する兆候があるという。

予報によると、名前付き暴風雨の発生回数は大西洋全体で20から25に及ぶ。このうち8から12がハリケーン。大型ハリケーンは4から7で、米国に直接影響するハリケーンは4─6。いずれも過去30年間の平均を上回る規模という。

同社の主任ハリケーン予報官アレックス・ダシルバ氏によると、テキサス州沿岸やフロリダ・パンハンドルなどは直接的な影響を受ける恐れが例年よりも大きい。同氏は「米国沿岸の全住民と関係者は、ハリケーン対策の計画で直接的な影響に常にしっかりと備える必要がある」と警鐘を鳴らした。

太平洋赤道付近の海面水温が異常に高い「エルニーニョ現象」は現在も続いている。アキュウェザーによると、太平洋の海面水温を下げる「ラニーニャ現象」への移行が早いほど、ハリケーンシーズンが大荒れになる可能性が高くなるという。

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