反町駅前通り商店街 清掃活動が100回目 長年の社会貢献が節目 横浜市神奈川区

笑顔を見せる工藤会長(前列右)とメンバーたち

反町駅前通り商店街(工藤英二会長)では月に1回、町内の早朝清掃活動を行っている。3月23日には、節目の100回目を迎えた。工藤会長は、「声をかけてくれる住民の方も増え、活動を通して地域交流も深まった。200回、300回と伸ばしていきたい」と地域貢献への思いを語る。

現在の工藤会長や大野賢二副会長らが中心となって初めた活動。コロナ禍での中止や悪天候などを除き、2017年から月1〜2回の清掃を行ってきた。商店街のジャージやシャツを着て朝8時から約1時間ほど、商店街のメインストリートを中心に実施。行政から支給されたごみ袋とトングを手に、歩きたばこの吸い殻や空き缶、食べ物も容器や包装などのポイ捨てごみを集めて回っている。

「ごみが落ちていると、ポイ捨てもしやすくなると思う。地道に拾い続けることが、ごみのないまちづくりへの第一歩だと思い活動している」と工藤会長。約50店舗が加盟する同商店街では、平時からも各店舗前の歩道はそれぞれが清掃やごみ拾いも実践している。

地域とのつながり深め

現在は、反町駅前の「ふれあいサロン」を拠点に講演会などを開催している「健康の芽の会」とも連携し、合同で清掃活動を行うなど、長年の活動は広まりも見せる。同会のメンバーの一人は、「声をかけてもらって、地域の美化のためにぜひ協力したいと参加した」と話す。

地域住民との交流も深まっている。スタート当初は活動の認知度も低かったというが、「今では地域の人々が『お疲れ様』『ありがとう』と声をかけてくれるように。清掃活動をきっかけに、より地域とのつながりも深まった」と大野副会長は話す。松本町で治療院を営む工藤会長も、「患者さんから感謝される域会も増えた」と微笑む。

同商店街では、防犯パトロールも長年行っている。工藤会長は「店のある地域に貢献したいとの思いが原動力。きれいで安心なまちづくりのため、今後も活動を長く続けていきたい」と地域への思いを語った。

道路の隅々まで清掃

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