米NY市、マンハッタンを通行する車両から料金徴収 渋滞対策で

David Shepardson

[ニューヨーク 27日 ロイター] - ニューヨーク州都市交通局(MTA)の理事会は27日、マンハッタンの通行料金徴収を可決した。全米で初となる。

ニューヨーク市は6月半ばから、マンハッタンを日中通行する乗用車から15ドルを徴収。トラックやバスについては最大36ドルを徴収する。隣接するニュージャージー州の承認などなお法的課題をクリアする必要がある。

MTAは、「このプログラムは、マンハッタンビジネス街中心部の交通量と公害の軽減につながるとともに、公共交通の改善に向けた資金確保につながる」と説明した。

ニューヨーク市によると、マンハッタンを通行する車両は一日90万台を超え、平均速度が時速11キロに落ちている。

ロンドンも2003年に同様の料金を導入している。

市は料金徴収によって交通量が17%減るほか、大気の質が改善され、公共交通機関の利用が1─2%増えると試算。年間10─15億ドルの資金が調達でき、公共輸送機関の改良に向けた150億ドルの借り入れを支援するとしている。

夜間に通行する乗用車の料金は3.75ドル。二輪車は最大7.50ドル。徴収は一日一度のみ。

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