泊原発で新防潮堤着工 北電 工期3年、ラピダス量産開始見据え

北海道電力はきょう、泊原発の津波対策として新たな防潮堤の建設工事を始めました。防潮堤は原子炉などを津波から守るためのものです。北電は東日本大震災後に泊原発に防潮堤を設けましたが、原子力規制委員会から「強い地震が起きた場合、敷地が液状化して沈む恐れがある」との指摘を受け、撤去していました。先月、委員会の審査会合で基本構造が確定した新たな防潮堤は、高さ海抜19メートルで固い岩盤にコンクリートを流し込んで一体化させてくいを打ち、直接支えます。総工費は1800億円ほどで、およそ3年での完成を目指します。3年後には次世代半導体製造のラピダスが量産開始を予定しています。道内での電力需要増加が見込まれるなか、再稼働に向けた準備を加速しています。

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