伊藤忠商事、日本初固定翼式のドローン「Wingcopter198」の第一種型式認証の申請が受理

審査対象はWingcopter社のeVTOL型ドローン「W198」で、ドローンを製造する海外メーカーによる日本で初めての申請が受理された。本日より型式認証に向けた手続きを開始する。

日本では、2022年12月の改正航空法によりレベル4(有人地帯における目視外飛行)が解禁され、ドローンの活用領域が大きく拡大した。第一種型式認証は無人航空機において、レベル4飛行を目的とした機体の設計及び製造過程が安全性及び均一性に関する基準を満たしていることを証明するものだ。

第一種型式認証が交付された際には、その後の所定の手続きを行うことで、レベル4相当の飛行が可能となる。

伊藤忠商事とWingcopter社は、2023年5月にドローンによる血液製剤輸送の社会実装に向けた医学的検証のための実証実験を行った。これまで一般的なマルチローター型のドローンでは温度管理が必要な血液製剤や、高速での長距離安定移動は、難しいとされてきたという。

実証実験では関係者の医学監修・協力のもと、温度管理や長距離安定移動について日本で初めて品質管理面と共に検証し、有効な物流手段の一つとして固定翼式のドローンが、様々な社会課題の解決に大きく貢献する可能性を示すことができた。

両社は、今回の申請を通じて、高性能なティルトローター式ドローン「W198」を利用してのドローン配送ネットワークの構築を進め、多様なニーズ・社会課題に対応したサービスの提供を目指していくとしている。

ドローンの仕様

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