まいばすけっと/トップバリュ商品構成比が5割「仲町台駅南店」リニューアル

まいばすけっとは3月29日、横浜市都筑区の「まいばすけっと 仲町台駅南店」をリニューアルオープンする。28日報道向け内覧会を開催した。

<新店のデータを他店に生かすと岩下社長>

※右はイオントップバリュの森真紀取締役

イオングループのプライベートブランド(PB)「トップバリュ」の商品に特化した実験店舗となる。

通常のまいばすけっとの商品構成では、「トップバリュ」が2割だが、新店舗は5割まで増やしている。特に、M・Z世代向けの最新シリーズ、タイパ、コスパ、ココパ(心のパフォーマンス)に対応した商品を強化している。

主なターゲットは単身者、20~30代若年層、共働きの若いファミリー。通常のまいばすけっと店舗の約1.5倍の店舗面積約277.55m2に、生鮮、冷凍食品、日用品など約3300アイテムがそろう。

<トップバリュ商品を強化した店舗>

岩下欽哉社長は「生活者の価格志向が強まり、ベストプライスなどトップバリュ商品の需要が高まっている。この店でトップバリュ商品の構成比50%にし、最新のアイテムも投入することで、顧客データを蓄積。人気のあった商品を他の店舗に展開したり、顧客の声を商品開発に生かしたりする。この店舗は、リニューアルしたことにより、売り上げを10%伸ばしたい」と意気込みを語った。

<プロモーションコーナー>

店内入り口そばに、プロモーションコーナーを設け、M・Z世代向けのモバイル菓子「トキメクおやつ部」、ハーブ、スパイス、果実などの素材を生かした新感覚飲料「クラフテル」といった商品を並べている。

イオントップバリュの森真紀取締役 ブランド&コミュニケーション本部長は「この店舗に来れば、いつでも最新のトップバリュ商品に出会えるよう、什器も特別なものを使ってPR。2週間から1カ月で定期的に更新し、M・Z世代を取り込んでいく。また、学生、仕事帰りのビジネスパーソン、若いファミリーに向け、カップ総菜、手軽なすしといった少容量の商品を意識的に増やした。全体的に、価格に加え、品ぞろえの幅を広げた店舗だ」と説明した。

<少容量のカップ総菜>

店内には、「タイパ」「コスパ」「ココパ」のポップを導入。ワクワクするトップバリュ商品で、ちょっとテンションがあがる、誰かに伝えたくなる店づくりを目指す。

■タイパな和日配、冷食、カップ総菜

<和日配の70%がトップバリュ>

最もトップバリュの構成比を高めたのは、すぐ食べられる商品を集めた和日配。70%がトップバリュとなる。

価格も意識し、豆腐5SKU、納豆6SKUがベストプライスだ。

<冷凍のオーガニック野菜拡充>

冷凍食品も50~55%がトップバリュで、特に主婦層からの支持が大きいオーガニック野菜、単身者や共働き世帯に向けストック用にもなるワンプレート商品などを拡充した。

<ストック用にもなるワンプレート商品>

「徒歩0分のレストラン」をコンセプトとしたチルドレディミールも、45SKUと通常店舗の3倍の品ぞろえとなっている。

<チルドレディミール>

日本ならではの出汁と麹を使用した「親里芋と麹のだし粥」(税別298円)、「ベトナム風牛ホルモン粥」(398円)などがそろう。

■コスパのポテチ、まいばす専用水

<ベストプライスのポテチ>

岩下社長は、「食品の値上げが続き、NBのポテトチップスの価格も高くなっており、トップバリュのポテトチップスの人気が高まっている。まいばすけっと専用のトップバリュの飲料水もよく売れている」と述べた。

<まいばすけっと専用のトップバリュの飲料水>

■ココパなおやつ、クラフテル

<ココパなおやつ>

グミや干し梅、チョコ、野菜チップスなど、持ち運びしやすく、心がトキメキ、ワクワクするような、Z世代を意識した味や見た目、ネーミングの「トキメクおやつ部」シリーズの商品を充実させた。

<クラフテルが充実>

「トップバリュ クラフテル」のシーンで選べるシチュエーションドリンク「BARish」、2023年に一部地域で販売していた「19 Nineteen」シリーズもそろう。

<オーガニックの豆乳>

そのほかに、ココパ商品として、オーガニックの豆乳、美容を意識した酢やはちみつを使った飲料、ナッツ、ドライフルーツ商品を強化している。

<ナッツやドライフルーツに注力>

■まいばすけっと 仲町台駅南店
住所:神奈川県横浜市都筑区仲町台1-2-22
店舗面積:約277.55m2
アクセス:横浜市営地下鉄ブルーライン仲町台駅出口 徒歩1分
開店日:3月29日8時オープン

取材・執筆 鹿野島智子

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