福島県矢吹町の交差点で、パトカーから追跡されていた乗用車が信号を無視して軽ワゴン車と衝突し、乗用車に乗っていた男の子2人を含む計7人が病院に搬送されました。その後、乗用車を運転していた男は無免許だったことが分かり、警察が逮捕しました。
警察によりますと、28日午前0時半ごろ、矢吹町の県道で赤の点滅信号を無視した乗用車を警察が発見し、パトカーの赤色灯を点灯させて、マイクで停止を求めながら追跡しました。しかし、乗用車は停止せず、およそ500メートル先にある次の赤点滅信号も無視して交差点に進入し、左から来た軽ワゴン車と出会い頭で衝突しました。
この事故で、乗用車に乗っていたいずれも21歳の夫婦2組と、それぞれの夫婦の6歳未満の息子2人、それに軽ワゴン車を運転していた20代の男性の計7人が病院に搬送されました。
乗用車に乗っていた男女3人は骨折などの重傷、軽ワゴン車の男性運転手は軽傷を負いました。男の子2人はチャイルドシートを着用せず、抱っこされた状態でしたが、ともにけがはなかったということです。
その後の調べで、乗用車を運転していた白河市の建設作業員の男(21)は無免許だったことが分かり、警察は無免許運転過失傷害の疑いで逮捕しました。男は容疑を認めていて「無免許だったので、パトカーが追いかけてきて捕まりたくなくて逃げた」と供述しているということです。
また、警察は今回の追跡について問題はなかったとしています。