「キリンビール 晴れ風」プレス発表会リポート

17年ぶりのスタンダードビール新ブランド

最初は代表取締役社長の堀口英樹氏より、新商品への想いが語られました。

「ビールを通して、世の中にどう貢献するか。世の中の考え方や行動基準の変化に合わせて、17年ぶりとなる新スタンダードビール「晴れ風」を発売します。「一番搾り」に次ぐ第二の柱としてブランド育成をしていきます。初年度販売目標は約430万ケース（大瓶633ml×20本換算）。また、花見・花火など、「日本の風物詩」を応援する活動に、このビールの売上の一部を活用します。これまでビールを飲む喜びを広げてくれた「日本の風物詩」への恩返しを始めます。」

続いて副社長執行役員の山形光晴氏より、このビールの特長と「晴れ風ACTION」に関する説明がありました。

「このビールの開発にあたり、「本当に美味しいビールとは何か」を改めて考え、「ビールのうまみや飲みごたえ」と「飲みやすさ」の両立を実現しました。キリンビールの自信作です。」

「また、新しい取り組みとして「晴れ風ACTION」をスタートさせます。これは、「日本の風物詩」（花見・花火など）を未来につなぐため、全国の自治体を応援するものです。このビールの売上の一部を桜の植樹や保全活動などに充てます。」（詳細は後述）

「新しいおいしさ」への挑戦

マスターブリュワーの田山智広氏からは、開発の際のポイントについての話がありました。

「これまで多くの商品を開発してきましたが、17年ぶりのスタンダードビール新ブランドというので驚いています。キリンビールの伝統・美学・技術の蓄積がこのビールに込められています。新しい時代の新しいビールということで、自由な感性に期待して若い世代に開発を託しました。」

「完成に至るまで何度もテイスティングを行いましたが、正直に言って最初は「何か違うな」と思いました。しかし２回目以降は良いのが出て来て、最終的には素晴らしい物に仕上がったと思います。」

「ポイントは「飲みごたえ」と「飲みやすさ」の両立です。個性的なクラフトビールに対して、「晴れ風」はビールを主張しないビール。あらゆる食事と合う「究極の食中酒」として楽しめるのではないでしょうか。」

「今の時代の空気にピッタリのビールが出来たと思います。晴れやかに前向きに、五感で楽しんでほしいビールです。」

このビールの開発を担当した、マーケティング部商品開発研究所中味開発グループの東橋鴻介氏からは、開発に際して苦労した点について語られました。

「このビールのこだわりとしては、麦芽100％、日本産の希少ホップ『IBUKI』を半分以上使用、酸味を抑制した点です。特に酸味の抑制に関しては、仕込みや発酵の工程を工夫して、酸味・苦みを抑えることができました。」

「特に苦労したのは、新しさをどのように出すか。引き算のイメージで、飲みやすいビールに仕上げました。様々なシーンで肩肘張らずに飲んでほしいと思います。」

ビールからの恩返し「晴れ風ACTION」

「晴れ風ACTION」について説明を加えたいと思います。

この時代に新たに生まれるビールブランドとして「日本の風物詩」を守るために、「キリンビール 晴れ風」の売上の一部を活用して、保全・継承の危機にある風物詩への恩返しを始めます。

最初のテーマは「桜」。特に「ソメイヨシノ」の高齢化が進み、衰弱しているものも多い中、４月２日（火）から始まる第一弾の活動では、全国の47自治体と共に桜の保護活動への応援を行います。

寄付方法は二つ。①「晴れ風」を購入すると自動的に寄付される。（350ml １缶につき0.5円、500ml １缶につき0.8円）②缶に印字された二次元コード等から専用サイトにアクセスすると１日１回の「晴れ風コイン」が無料で付与され、応援した自治体を選んで寄付することができる。

特筆すべきは、この活動は短期のキャンペーンではなく、長期的なものである点です。ぜひサイトにアクセスしてみて頂きたいと思います。

「晴れ風ACTION」専用サイト
https://harekaze.kirin.co.jp/

豪華ゲストによる新CMお披露目会

プレス発表会の最後は、新CMのお披露目会です。

「キリンビール 晴れ風」のCMに出演する内村光良さん、天海祐希さん、今田美桜さん、目黒蓮さんによるトークが繰り広げられました。

それぞれ、このビールを飲んでみての感想は・・・

遅れていた桜の開花も徐々に進んできましたが、今年の花見にピッタリのビールになりそうです。４月２日（火）の発売が待ち遠しいですね。

「キリンビール 晴れ風」商品概要