BBC、旧ジャニーズ問題でドキュメンタリー第2弾 東山社長に単独インタビュー、新たに「加害者」2人の可能性

2024年3月30日、英BBCは旧ジャニーズ事務所(現 SMILE-UP.)の性加害問題をめぐって「捕食者の影 ジャニーズ解体のその後」 (英題The Shadow of a Predator)を放送する。

23年11月、実名で被害を訴えた男性が自ら命を絶った。BBCは男性の遺族にインタビューを行い、男性や遺族の様子を聞いた。またBBCはSMILE-UP.の東山紀之社長に単独インタビューを行い、東山氏はジャニー喜多川氏以外にも2人の「加害者」がいるとみていることを明らかにした。

加害者2人が誰なのか分からないが、まだ生きていると思っている

放送されるのは、23年3月に放送されたドキュメンタリー「J-popの捕食者 秘められたスキャンダル」の続編。被害にあった男性たちがネット上での誹謗中傷など新たに直面している問題を取材した。24年3月時点で964人が被害者として名乗り出ているが、誹謗中傷などの攻撃を受ける人も多く、そのうち1人が23年11月に亡くなった。自殺とみられる。

番組では男性の遺族に取材し、男性や遺族の話を聞いた。

前作に続いて取材を担当したモビーン・アザー記者がBBCで報じた記事によると、SMILE-UP.社長の東山氏への単独インタビューでは、内部調査で喜多川氏以外にも旧ジャニーズ事務所の2人がタレントに性加害を行った疑惑があると語った。東山氏は加害者2人が誰なのか分からないが、まだ生きていると思っているという。関係者が2人を刑事告訴すれば、可能な限り協力するとしている。

他にも、インタビューでは、被害者への補償やサポート、誹謗中傷への事務所としての対処などについて質問を投げかけているという。

「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の発起人の1人・元ジャニーズJr.の二本樹顕理さんにも話を聞いている。二本樹さんは「責任をとってほしい。これは日本における戦後最大の性暴力事件だと思う。一時的な問題のように風化させてはいけない。日本の歴史の一部として記録を残すことが大切だ」などと述べているという。

日本では3月30日12時30分、31日10時30分、4月5日11時30分の3回にわたって放送される。

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