アマ中野麟太朗「61」で首位発進 「何でもできそうな感じだった」

アマ中野麟太朗が「61」でプレーした(撮影/中野義昌)

◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 初日(28日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7069yd(パー71)◇曇り(観衆1376人)

20歳のアマチュアが、新シーズン開幕戦初日の主役となった。昨年「日本アマ」覇者の中野麟太朗(早大)が1イーグル、8バーディの「61」をマークし、後続に3打差をつける10アンダーの単独首位で飛び出すロケットスタート。アマの単独首位発進は、2022年「日本オープン」の蝉川以来2人目(1999年以降)となる。

アマチュアによる「61」は、22年「パナソニックオープン」第3ラウンドの蝉川(蝉川はパー72の11アンダー)と並ぶツアー最少ストローク。前年の第2ラウンドで細野勇策が出したトーナメントコース記録にも並んだ。「終わった後は驚きなんですけど、回っている最中は楽しいだけでした。何でもできそうな感じでした」と興奮気味に語る。

「引き金でした」と振り返ったのは前半14番のイーグルだ。残り106ydからの2打目、54度のウェッジショットがスピンバックして入った。今季国内男子ツアーのイーグル第1号に始まり、そこから怒とうの8バーディ。後半は上がり5連続を含めて6バーディを量産し、ハーフ「29」をマークした。

過去8例(7人)が達成したアマチュア優勝に向けて最高のスタート。「いろんなプレッシャーがあると思いますけど、(順位を気にせず)次の一打、次の一打と考えながら頑張りたい」と表情を引き締めた。

7アンダーの2位に7バーディ、ノーボギーの「64」で回った前田光史朗。6アンダーの3位に嘉数光倫、桂川有人、杉山知靖、中山絹也の4人が続く。

前年覇者の今平周吾は「67」でプレーし、金谷拓実、杉浦悠太らと同じ4アンダー14位。石川遼と蝉川泰果は「70」で1アンダー61位でスタートした。

<上位成績>
1/-10/中野麟太朗
2/-7/前田光史朗
3T/-6/嘉数光倫、桂川有人、杉山知靖、中山絹也
7T/-5/佐藤大平、幡地隆寛、岩崎亜久竜、生源寺龍憲、大堀裕次郎、田中元基、ブレンダン・ジョーンズ

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン