子ども、高齢者の見守りで協定 群馬・甘楽町とセブンーイレブン 県警は「コンビニサポートポリス」発足

協定書を交わした茂原町長(左)と高家さん

 町民が安心して暮らせるまちづくりを進めようと、群馬県甘楽町とセブン―イレブン・ジャパン(東京都)は27日、地域見守り事業に関する協定を締結した。町内にある同社の2店舗が、子どもや高齢者ら支援を必要とする人たちの見守り活動拠点となる。同社が県内自治体と同様の協定を結ぶのは初めて。協定を踏まえ、県警富岡署(高橋英丹署長)が県内初となる「コンビニサポートポリス」を発足させる。

 協定に基づき、店舗は①要支援者に危険が生じた際の関係機関への通報②防犯訓練などでの協力③認知症サポーター養成―などに取り組む。

 町役場で開かれた締結式で茂原荘一町長は「子どもは町の宝で、お年寄りは町の財産。セブン―イレブンが見守ってくれるのはありがたい」と感謝した。同社群馬・栃木ゾーンマネジャーの高家修平さんは「締結を機に安心安全なまちづくりに貢献したい」と意欲を示した。

 式では、同署の塚越智之生活安全課長がコンビニの店舗ごとに決まった警察官が担当する「コンビニサポートポリス」の制度について紹介。特殊詐欺事件などでコンビニが悪用されることから、店舗と警察の関係性を強化し、犯罪被害の未然防止につなげる。

 近く本格的に始動する予定で、先行して同署福島駐在所が同社の甘楽福島店と連携していく。

 協定の締結に先立って、5日には甘楽福島小の児童が同店で、登下校中に不審者に遭遇した際の駆け込み訓練をした。

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