【競泳】瀬戸大也 パリ五輪切符逃した妻・優佳氏の分も戦う覚悟「自分がしっかりと背負いたい」

瀬戸大也

競泳男子でパリ五輪代表の瀬戸大也(CHARIS&Co.)は、妻・優佳氏の思いも背負って戦い抜く覚悟だ。

24日まで開催された代表選考会では、本命種目の400メートル個人メドレーで無念の落選。28日の取材では「五輪に行けなかったら行けなかったで、かなりやり尽くした感はあるよなと。引退も頭の中によぎった」と本音を吐露した。それでも、200メートル個人メドレーで代表を勝ち取ったことから「まあ(五輪を)決めて良かったなというのは本当に素直に思う」と安堵の表情を浮かべた。

瀬戸は崖っぷちからはい上がるも、元飛び込み選手の妻・優佳氏は五輪出場を逃した。だからこそ、瀬戸は「優佳がチャレンジしていけなかったところを自分がしっかりと背負いたい。優佳以外にも、自分の競泳の仲間、同級生とかが頑張って戦ってきた中で(五輪に)行けなかった人をたくさん見たので。そういう思いも背負って、自分がやれることをしっかりとやりたい」と力を込める。

不祥事明けで臨んだ東京五輪は不完全燃焼で幕切れ。リベンジに燃える元世界王者は「うまく調整できなかった東京から、もう一回自分も結果を出せる、五輪で結果を出すチャンスが勝ち取れたので、本当に感謝をして、自分の夢の舞台を楽しんでいきたい」と決意を新たにした。

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