金沢区区民意識調査 約8割が定住志向 トイレパック備えは約5割 横浜市金沢区・横浜市磯子区

金沢区はこのほど、「令和5年度金沢区区民意識調査」の結果を発表した。金沢区在住者を対象に無作為抽出した調査は5年ぶり。区民の生活環境への意識や日常生活、区に取り組んでほしいことなどを把握し、区の運営に役立てることを目的に実施。区内在住の18歳以上の男女3000人を対象に昨年5月から6月にかけて行われ、1680票の回答を得た。

今回の調査では金沢区に「住み続ける」「たぶん住み続ける」と回答した人が78・0%と、定住傾向が高いことが分かった。また、住まいの場所を選んだ理由に「住宅地そのものの環境」や「自然環境」を挙げた回答が3割以上で、環境が重視されている傾向も明らかになった。

行政に力を入れてほしいことでは「防災・災害対策」を選択した回答が最多。一方、「家庭で災害に備えてどのような対策をしているか」という問いでは、「水、食料品の備蓄」をしている人が7割を超えた一方、「トイレパックの備え」については5割を下回った。この結果に対して区は「食事は1日我慢できるが、トイレは我慢できないので備えを」と呼び掛けている。

認知度あげ区に愛着を

また、「金沢区幸せお届け大使ぼたんちゃん」について「知らない、見たことがない」が42・6%、特に60歳代以上では47%を超え、認知が進んでいない現状も浮き彫りになった。

区はぼたんちゃんについて「子どもたちと親世代以外は触れる機会が少ないため、高齢の方には認知度が低いと思われる」と分析。「近寄りがたい行政を身近に感じたり、ぼたんちゃんを通して区や住んでいる町に愛着を持ってほしいため、引き続き行政情報の発信に活用していきたい」と話した。

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