暴力団組長、“用心棒代”が欲しくて…知人男性に“おしぼり代”を回収するよう要求 男性が飲食店を巡って現金を求め、公安が中止命令 繰り返しそうな組長にも命令「すみません。もうしませんよ」

用心棒料徴収、組長らに再発防止命令

 埼玉県坂戸市内の複数の飲食店から用心棒料を回収することを要求するなどしたとして、県公安委員会は12日までに、坂戸市日の出町、指定暴力団住吉会傘下組織の無職の組長(54)と同市の無職男性(76)に暴力団対策法に基づく再発防止命令を出した。

 県警捜査4課によると、組長は昨年10月ごろ、知人だった男性に同市内の複数の飲食店から、おしぼりの代金を回収してくるよう要求。男性は1店舗当たり1万2千~2万2千円を要求したという。

 西入間署長が昨年10月30日、男性に中止命令を発出。県公安委員会は今後も同様の行為を繰り返す恐れがあるとして、2人に再発防止命令を発出した。組長は事実を認め「すみません。もうしませんよ」と話しているという。

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