保津川下り、岩場衝突の船首左側に複数の傷や亀裂 事故1年で運輸安全委が調査経過報告

岩に激突して転覆した保津川下りの船(2023年3月28日、亀岡市・保津川)

 京都府亀岡市の桂川(保津川)で「保津川下り」の船が転覆して船頭2人が亡くなった事故は、28日で発生から1年となった。 「保津川下り」転覆事故の原因を調査している国土交通省運輸安全委員会は同日、調査の経過報告を公表した。今後も事実確認や分析、再発防止策の検討を進め「必要に応じて事故関係者への追加聴取も行う」としている。

 経過報告は、安全委設置法で事故発生から1年以内に調査が終えられない場合に出される。同報告によると、岩場に衝突した左側の船首では複数箇所が破損してすり傷や亀裂があったほか、右側の船底にも15センチの損傷があった。

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